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パガニーニ・ロスト イン ウィンド

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パガニーニ・ロスト イン ウィンド
商品名 パガニーニ・ロスト イン ウィンド
商品コード 1122
価格 39,050 円(税込)
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指揮者・大井剛史が「Paganini Lost in Wind」の魅力や真髄について作曲者・長生淳に迫る対談動画を公開中!「徐々にテーマが見えてくる」特殊な変奏曲として書かれた作品、サウンドの根幹には作曲者も無意識だったある作品の影響が?非常に複雑な作品構成が両氏の対談からつまびらかに!



曲目解説
この曲は、もともとは須川展也氏の委嘱により2008年に書いた、2本のアルト・サクソフォンとピアノのための曲です。その際、氏から「パガニーニの(24のカプリスの終曲の)主題を使って」との希望があったのですが、その主題は、一般的な変奏曲とは異なり、見つけにくい形で象徴的に用いられています。それは狙いというよりは結果で、ではなぜそうなったかという理由のひとつは、書いているときに念頭にあった、須川氏の音楽における求道的な姿勢、つまり氏が追い求める「なにか」のように主題を扱ったということです。言い換えるなら、今の世の中にあってしばしば見失われがちな、本当に大切な「なにか」のように。
しかし改めて振り返るともうひとつ思いあたることがあって、それは“Lost Paganini”ではなく“Paganini Lost”とした理由でもあるのですが、頭のどこかに“Paradise Lost”という言葉がひっかかっていたせい。そして私にとって身近なのはミルトンの叙事詩ではなく菱山修三の詩、その一節を引いてみます。

『虚空のなかへ、僕は身ぐるみ堕ちる、ああ、なんといふ Paradise Lost(!)
僕は、いつまで堕ちつづけるのだらう、見知らぬ世界を、翼を折られた小鳥のやうに?』

この喪失感と、それゆえの追い求める気持ちが重なって綴られたのがこの曲、ということになりそうです。
吹奏楽版は東京佼成ウインドオーケストラのために、各パート1人ずつで演奏出来るように、と2011年に編曲したもの。それぞれのパートがなるべく等しく活躍するように、と心掛けて書いたため、演奏し甲斐はあっても、大変な面もあろうかと思います。

演奏上のアドバイス
この曲、まず技術的なところでなかなか大変で、その上、曲の中での自分の役割がわかりにくいところも多いのではないでしょうか。
「なぜ自分がこんな大変な目にあわなければいけないのか!?」その答えを、全体をよく聴くことで見つけてください。演奏しながらが難しいなら交代で抜けて聴く、スコアを見る、などして、曲のそれぞれの部分にどんな線があり、自分がそのどれに加わっているかを確かめてみてください。
そしてもうひとつ、大変なのは自分だけではなくみんな、なのです。そう気づくことで、普段以上に連帯感を持ってもらえればと思います。
それぞれの楽器が存分に主張してうねりをつくり、全体としては息の長い持続を感じさせる、そんな演奏を期待しています。(長生淳)
楽器編成
■長生 淳 プロフィール
1964年茨城県生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。作曲を永冨正之、野田暉行両氏に師事。
2000年度武満徹作曲賞、(財)日本交響楽振興財団第24回作曲賞、第16回日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作編曲部門)受賞、第57日本音楽コンクール作曲部門入選など多くの受賞歴があり、NHK大河ドラマ「琉球の風」の音楽も担当した。作品は吹奏楽、管弦楽、室内楽、合唱、テレビドラマ、ゲーム音楽と多岐にわたっており、いずれも高い評価を得ている。
主な作品として「翠風の光」「楓葉の舞」「幸いの龍」「紺碧の波濤」「トリトン」「英雄の時代」「八重奏曲」「ジ・エヴァーグリーン・マインド」「天国の月」「二人静」「さくら」などがある。

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