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小林研一郎 : 吹奏楽のためのパッサカリア

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商品名 小林研一郎 : 吹奏楽のためのパッサカリア
商品コード 9901
価格 53,350 円(税込)
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曲目解説
10歳の時に聴いたベートーヴェンの「第九交響曲」。それは僕にとってまるで天からの声であった。メロディーが幾重にもうねり続けながら、いつしか奔流となり、光となって小さな僕をたたきのめした。溢れる涙の中、僕は決心した。”無”からこんな偉大なものを作れる世界こそ、一生をかけるにふさわしいものだ。作曲家になろうと…。
しかし夢を追いつづけ、芸大の作曲科に入った僕を待ち受けていたのは、当時の現代音楽のカオスの世界であった。電子音楽やチャンス・オペレーション等、無機質な音楽が横行し、精神的な面からのものは皆無といえる時代だった。そこから逃れるように、いつしか指揮の道を選んでいる自分がいた。しかし作曲への意欲が失せていたのではなかった。
そんな折、ヤクルトの黒田善徳氏から、”日蘭友好400周年”のための曲を、との依頼を受けた。心が躍った。多くの人に喜んで頂ける曲となれば、あの破壊的な曲を書かないですむ。しかし日蘭の歩みをどう表現するか。苦悩の時が流れた。そして2年目にふと考えついたアイディアが現在の形”パッサカリア”となった。
曲は二つのテーマ(A:ヨーロッパ、B:日本)が現れて、それが少しずつ形を変えて変奏されてゆき、最後に両方のテーマが同じ時間の中で鳴り響くという形をとっている。歴史の中に現れた不幸な出来事̶例えば戦争や原爆の悲惨さ…̶鐘やオルガンの音は、そこから立ち上がる人々の祈りである。
曲は次のように構成されている。

A           B
1.ヨーロッパのテーマ  2.日本のテーマ
3.エレジー       4.断章
5.官能         6.夏祭り
7.フーガ(悲劇)    8.熱狂(戦いの苦しみ)
  9.平和への祈り
  10.ファンファーレ:未来への祈り

そして、この度、陸上自衛隊中央音楽隊から、吹奏楽版による演奏の申し出があった。これを機会に全国各地の演奏団体に披露して頂き、多くの人の心に届くことが出来れば、作曲家としてこれに勝る幸せはない。(こばやし・けんいちろう)
吹奏楽への編曲は、1999年オホーツク音楽祭で作曲者自身の指揮で演奏されたパッサカリアを聴いた、中央音楽隊クリエイティヴディレクターの樋口孝博(小林研一郎氏門下)が小林氏の許可を得、同音楽隊ハープ奏者の三村清順(上記音楽祭にてパッサカリアを演奏)によって2001年5月中旬より行われ、7月19日に完成。同、9月16日中央音楽隊第54回定例演奏会(すみだトリフォニー大ホール)にて、中央音楽隊隊長:一等陸佐、野中図洋和指揮により、小林氏立ち会いの元で初演された。
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