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  • 全国大会2012 演奏曲紹介②「セルゲイ・モンタージュ」

    Date: 2012.12.17 | Category: レンタル楽譜紹介 | Response: 0

    本日は、今年の全国大会で古河シティウインドオーケストラ(東関東・茨城県代表)が演奏し銀賞を受賞した、「セルゲイ・モンタージュ」をご紹介致します。

    セルゲイ・モンタージュ
    セルゲイ・モンタージュ / 鈴木英史
    演奏時間 約7分半
    レンタル価格30,450円(税込)

    タイトルにある「セルゲイ」とは、19世紀から20世紀にかけて活躍したロシアの作曲家・ピアニストであるセルゲイ・ラフマニノフ(Sergey Rakhmaninov)のこと。
    この曲は、彼の作品のモチーフ、和声、さらには空気感までもを凝縮し、鈴木氏のセンスによって吹奏楽曲として構成されたものです。

    メロディー、ハーモニー、リズム、いたるところにラフマニノフの音楽的“粋”が変容され、ちりばめられています。ラフマニノフ・ファンの方でなくても、宝探しのごとくお楽しみ頂ける楽曲であるといえるでしょう。

    それほど詳しくはない…という方には、まずこの楽曲にはっきりと引用されている「ピアノ協奏曲第2番」や、その他ラフマニノフの作品群を、さらに広げるならば、ロマン派の音楽や当時のロシアの音楽を一度お聴き頂くことをおすすめいたします。
    特に「ピアノ協奏曲第2番」は非常に有名で、耳にされたことがある方も多いと思います。
    数々の映画にも用いられ、フィギュアスケートの音楽などにも使用されています(最近では、2006年トリノオリンピックで村主章枝選手、2007年の世界選手権で高橋大輔選手が使用)。

    吹奏楽にコントラバス以外の弦楽器は通常使われませんが、オリジナルが管弦楽であったことを思えば、弦楽器のサウンドを意識しながら音づくりをしていくことも必要と言えそうです。(例えば…息遣いにかえて、弦楽器の弓遣い:ボウイングを意識してみるなど。)

    美しい響きの中に、どれだけ奥行きを作り込むか?
    それによって、聴く人に届く感動の深さも大きく変わってくることでしょう。

    編成は、ピアノ・ハープ等を含めて48名分のパートがありますが、鈴木氏自身「工夫すればある程度の小編成バンドでも演奏が可能であり、是非挑戦して頂きたい」とコメントしています。
    「人数(もしくは楽器)が足りないから…」とあきらめてしまうことなく「演奏してみたい!」と思ったら、是非前向きに検討していただきたい作品です。

    参考音源CD:『鈴木英史 吹奏楽の世界vol.2「サーカスの女王&セルゲイ・モンタージュ」』
    (ブレーンミュージック BOCD-7323)

    楽譜事業部
    高橋
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