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⑫チェイサー / 天野正道
こんにちは! 茅ヶ崎でも梅雨の気配が感じられる天気ですが、本日も小編成の作品をご紹介していきたいと思います! 本日はこちら♪
チェイサー / 天野正道
演奏時間:約7分半 グレード:3
http://www.cafua.com/products/detail554.html本日は、天野正道「チェイサー」推し!の制作部スタッフからコメントを貰いましたのであわせてご覧頂ければと思います。
『あらゆるジャンルの作品を書いている天野正道氏ですが、近年のCAFUAセレクションでは現代作品が多く、そのイメージの方も多いのではないでしょうか。この「チェイサー」は天野氏の世界観を残しつつも、どのバンドにもオススメの取り組みやすい作品となっています。』『曲は金管楽器のファンファーレで始まり、ファンファーレで終わります。ファンファーレと、後に続く木管楽器の美しい対比、低音楽器の生き生きとしたリズム、打楽器の効果的な使い方等、すべての楽器が生かされた楽曲と言えます』
制作部からのコメントを載せさせて頂きました。そんな制作部が、魂を込めて送りだした収録CDはこちら!
CAFUAセレクション2005「エブリデイ・ヒーロー」
指揮:加養浩幸・浦川薫
演奏:航空自衛隊西部航空音楽隊
http://www.cafua.com/products/detail.php?product_id=24また、「チェイサー」はCAFUAセレクション2013(最新作)の特典CDにも収録されています。特典CDは、選曲委員の先生方とCAFUAスタッフが選んだ名作や、これまでディスクの収録時間の都合でカットせざるを得なかった作品をひとつにまとめたスペシャルな1枚!
CAFUA webショップなら、まだ特典CD付きでご用意できます!
CAFUAセレクション2013「開闢の譜」
指揮:加養浩幸・河邊一彦
演奏:海上自衛隊東京音楽隊
http://www.cafua.com/products/detail684.htmlCAFUAセレクション2013特設ページもどうぞ↓
http://www.cafua.com/2013selection/ファンファーレが鎮まると、しずかに歌が重なり合う中間部に入ります。ここでひとつ特徴的なのは、「連続5度」の音遣い。完全5度を2つ以上連続で用いることは、狭義のクラシック音楽では避けられることが多いのですが、意図的に用いると独特の効果が得られます。
解説によれば、「中世のアルス・アンティカのような」音遣いをしているということで、歌(旋律)のところは音域が割と低いこともあり、男声によって歌われた単旋律聖歌のイメージも重なってくるように感じられます。
いま、和音といえば「3度の堆積」が基本。しかし、この曲では4度を堆積した「4度和音」も多く用いられています。その一つの特徴は「モード的」であること、つまり3度和音が用いられる調性音楽とは少し性質が違うのです。
4度和音の特徴は、例えばsus4の和音などにも見て取ることが出来ます。「この和音に合うメロディーの音は?」と考えた時、とても守備範囲が広く、メロディーへの和音付け、逆に即興メロディーのバックにと、けっこう便利に使えます。
話が横道にそれましたが、要は「3度和音ベースの音楽とはちょっと違うんだ」ということを頭の片隅に置いて、普段とは少し違う音の世界を楽しんでいただければ幸いです。
編成規模、グレード、曲のキャラクターからも、「天野作品に挑戦したいけど、なにからやるか。。」と迷っていらっしゃる方にぜひ、聴いて・演奏して頂きたい作品です!
本日は、天野正道作曲の「チェイサー」をご紹介しました。
このコーナーも残すところ3回! 明日もどうぞ、お楽しみに!