• 【本日発売♪ 金管アンサンブル楽譜】

    Date: 2020.08.31 | Category: アンサンブル紹介 | Tags:

    皆様こんにちは!本日は、前回のお知らせの最後に予告させて頂いた、金管アンサンブルの新譜をご案内させて頂けることになりました^^
    金管8重奏曲を3曲ご紹介させて頂きますので、本日もどうぞお付き合い下さいませ。

    ◆松下倫士作曲『「祈りの海へ」より Ⅲ.哀歌 Ⅳ.祈りの海へ』
    (3Trps.,Horn,2Trbs.,Euph.,Tuba)

    ↑3曲それぞれ、8重奏の中身…編成内容が少しずつ違いますので、簡単に書いておくようにしますね。

    「祈りの海へ」は、実は2013年に「Ⅰ.プレリュード Ⅱ.失われた時間」を出版しており、今回発売する「Ⅲ.哀歌 Ⅳ.祈りの海へ」をもって完結ということになります。
    2011年の東日本大震災の後に書かれ、作曲者自身も被災地に足を運びながら作曲されたものです。
    前半(Ⅰ、Ⅱ)と後半(Ⅲ、Ⅳ)がそれぞれアンコンサイズで書かれていますが、一つの作品として、4つの楽章を貫いて流れるストーリーがあります。
    もし可能ならば、ぜひ、コンサート等で4楽章通して演奏してみて頂ければと思います。
    「Ⅳ.祈りの海へ」では、重苦しさの後に、それでも少しずつ顔を上げて歩みを進めていくような、希望の兆しが描かれていますよ。

    前半の楽譜ページへはこちらからどうぞ。
    松下倫士作曲『「祈りの海へ」より Ⅰ.プレリュード Ⅱ.失われた時間』

    それでは次の作品をご紹介しましょう。

    ◆三澤慶作曲「軌道共鳴」
    (3Trps.,Horn,Euph.,2Trbs.,Tuba)

    基本の編成を書きましたが、実は持ち替えリッチに書かれている作品なので、詳細は楽譜の詳細ページでご覧になってみて下さい。ただし、全て楽譜通りに持ち替えずに演奏して頂いても結構です。

    三澤慶さんの、東海大付属高輪台高校委嘱・金管8重奏曲のお取り扱いは、昨年発売の「Mars ~赤の神話、青の記憶」につづき2作めとなります。
    三澤さんは、実は「大の宇宙好き」とのことで、この「軌道共鳴」というタイトルも天体の運行現象のひとつ。メンバー8人が一人一人、宇宙をゆく星のように、アンサンブルが分離したり融合したりして大きなうねりを生み出しています。
    演奏難易度は高めで、スピード感がありテクニックを駆使する部分と、柔らかく充実した響きで聴かせる中間部からなっています。
    “宇宙”のイメージを持っていると、ふと天文学的な…たとえば、その時のメンバー8人で奏でることの奇跡を感じられそうではありませんか?
    難しさもありますが、ぜひ色々なイメージも楽しみながら演奏して頂ければと思います。

    3曲めはこちら!

    ◆小長谷宗一作曲「ストレンジ ドリーム ~ブラスアンサンブルのための~」
    (3Trps.,3Trbs.,Euph.,Tuba)

    *この楽譜はレンタルです。

    Trp.1にPiccolo Trp.、Trp.3にFlugelhornへの持ち替えがある他、カップミュート、ハーマンミュートなども使用します。
    こちらも、昨年からお取り扱いを始めさせて頂いた「パラレルワールド ~ブラスアンサンブルのための~」に続く、東海大学菅生高校吹奏楽部の委嘱作品となっております。

    「ストレンジ ドリーム」はすなわち「奇妙な夢」。夢って…不思議ですよね。おかしなことが起きても、展開に脈絡がなくても、なぜかそういうものだと受け入れてしまったり、夢だということに気付けなかったりします。(あるいは、気付いても抜け出せないなど…)
    この作品も、予想の出来ない展開にまるで夢のように翻弄される内容となっていますが、部分ごとにみますとジャジーな雰囲気の旋律やラテンを感じるリズム、金8の充実したサウンドを聞ける部分もあります。
    いつもより少し心の自由度を広げて、「おかしな夢なら、こんなこともありうる」と、不思議な世界観を演奏のひととき楽しんでみて下さい。

    というわけで、本日発売・レンタル開始となった、3つの金管8重奏曲をご紹介させて頂きました。まだまだ心配事が多い日々ではありますが、一に安全を確保しつつ、仲間と奏でることを楽しんで頂ければ幸いです!