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神奈川大学新譜「展覧会の絵」リリース!
M.ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(CACG-0298)2020年1月に東京芸術劇場で開催された、神奈川大学吹奏楽部の第55回定期演奏会ライブCDが登場!
メイン曲「展覧会の絵」はラヴェル版に基づき全曲を演奏。神大ならではの風格ある堂々とした演奏は、じっくり腰を据えて聞きたくなります。冒頭のトランペットをはじめ、要所要所のソロも素晴らしく、さすがと唸ります。
1曲目のバッハ「シャコンヌ」は、故・小林久仁郎氏の編曲によるもの(「ネクサス音楽出版社」刊)。荘厳でずっしりとしたバッハを聞くと、自然と背筋がピンとしてきます。一方、2曲目のジーク「チューバ協奏曲」はドラムセットも使用する、ちょっとロックな曲調の楽しい曲。最も重い金管楽器でこれだけ軽妙に演奏できる、ソリスト・田村優弥の実力にも注目!今後の活躍が楽しみです。(こちらの指揮は、定期演奏会では初めての登場となる甘粕宏和によるものです。)
そして今回のアルバムには、特別に昨年5月の「2019ジャパンバンドクリニック」ライブ音源も収録!あの「アメリカ海兵隊バンド」の歴史的な公演の翌日、同じステージでのライブです。
「クードヴァン国際交響吹奏楽作曲コンクール」で第1位となった芳賀傑「水面に映るグラデーションの空」は既に「響宴」ライブ盤でもCD化されていますが、今回は音楽監督・小澤俊朗の指揮によるもので、より深みを増し、目の前に自然と景色が広がるような雄大さを湛えており、作曲者の芳賀も「最高の演奏」と太鼓判をおす名演です。締めくくりの1曲も「バンドクリニック」ライブで、キングの名サーカスマーチ「バーナムとベイリーのお気に入り」でゴキゲンに!これも、過去の神大CDでは収録した事のない貴重な演奏です。
コロナの影響により例年より遅れてのリリースとなりましたが、音楽的充実度は2000年以降にリリースした神大ライブ盤の中でも最高のものでは?と思わせられるほどのものです。コンクールとは違った表情を見せる神大の実力と音楽性をじっくりご堪能ください!