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コンクール全国大会を“予習”しよう!-四国支部編
こんにちは!
先週末も各地で支部大会が行われ、全国大会出場団体もかなり出揃ってきましたね。
“予習”シリーズの第3回は、四国支部代表団体が自由曲に選んだ作品から、いくつかピックアップしてご紹介致します。さっそく参りましょう!
神奈川大学吹奏楽部
『R.シュトラウス 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」』
指揮:小澤俊朗いきなりタイトル曲で出ました!「ティル・オイレンシュピーゲル」。全国大会では、香川県の高松第一高校吹奏楽部が演奏します。
いたずらもののティルが奔放に行動した末、ついに捕えられ絞首台に露と消えるが、ティルがいなくなった後も、そのいたずらぶりは長く伝説となって語り継がれる…というストーリー性のある作品です。
「愉快ないたずら」という割には絞首刑に処されているところなどを見ると、「いたずらをされた者にとってはとても笑い事ではなく、本気で迷惑だったんだろう」とまじめに考えてみるのも面白いです。
スネアドラムが鳴ってティルが捕えられる直前のパートでは、いたずらも相当盛り上がっていたようですし、やりすぎちゃったのかも知れませんね…この曲、演奏者にとっても、やっかいでちょっと迷惑で(笑)まるでティルが潜んでいるかのような作品に感じられませんか?
奏者はいたずらをされる側なのか?見事、いたずらを仕掛ける側なのか?
そういった視点で聴いてみるのも、面白いかも知れません。交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」は、こちらのCDにも収録されています。
土気シビックウインドオーケストラ(vol.5)
「S.メリロ ゴッドスピード!」
指揮:加養浩幸それでは2曲目に参りましょう。
東海大学付属第四高等学校吹奏楽部
「保科洋 復興」
客演指揮:保科洋
指揮:井田重芳こちらもタイトル曲でドンと出ました!保科洋「復興」は、愛媛県の一般団体・藤原大征とゆかいな音楽仲間たち、が全国大会で演奏します。
「復興」はこちらのCDにも収録されていますよ。
まずは委嘱団体によるこのCD↓↓
ヤマハ吹奏楽団
「R.シュトラウス アルプス交響曲」
指揮:今村能CDの第一曲を飾っています。お次はこちら。
東海大学付属第四高等学校吹奏楽部&春日部共栄高等学校吹奏楽部
「燦」
指揮:井田重芳、都賀城太郎、中村俊哉「復興」は、都賀氏指揮する春日部共栄高校吹奏楽部の演奏で収録されています。
さらにこちらも!
神奈川大学吹奏楽部
『M.ファリャ バレエ音楽「三角帽子」』
客演指揮:保科洋
指揮:小澤俊朗「復興」は、作曲者自身による指揮で収録されています。
ヤマハ吹奏楽団の創立50周年を記念して委嘱されたこの作品を書くにあたり、保科氏はその長い歴史、そこにある紆余曲折、その上にある今、そしてさらなる発展を遂げる未来への希望をイメージしたと解説の中で語っています。その言葉の通り、一筋縄ではいかない、幾つかの困難の存在がその音からも聞いて取れますが…
団体として、ひいては、活動を続ける生き物として、紆余曲折をすでに内に持っている、困難を乗り越えて今もある、という方が、強いのではないか…と、抽象的ながらも感じられる気がします。
終盤の未来への希望を表現したパートは、特に演奏団体によって音作りに違いが出るところではないでしょうか。全国大会ではどんな演奏が聞けるのか、とても楽しみですね!3曲目は、こちらのCDから!
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部
『O.レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」』
指揮:若林義人こちらもタイトル作品、レスピーギの「ローマの祭り」を、香川県の高松市立屋島中学校吹奏楽部が演奏します。
オリジナルは管弦楽ですが、とても吹奏楽に映える作品で、よく演奏されていますね。
難易度が高いけれど演奏効果も高いこの作品の、全4楽章からどこをどう演奏するのか…とっても気になります!高知県の鏡野吹奏楽団は、樽屋雅徳「プラネット・ナイン~未知への軌跡~」を演奏します。こちらのCDでお聴き頂けますよ。
土気シビックウインドオーケストラ(vol.5)
「樽屋雅徳 プラネット・ナイン」
指揮:加養浩幸この作品は九州支部編でもご紹介しましたね。
というわけで、本日は四国支部代表団体の自由曲から、いくつかの楽曲をご紹介させて頂きました。CDをお持ちの方はこの機会にもう一度、お持ちでない方はぜひお好きなタイトルを入手して、聴いてみて下さい!
次回は関西支部編をお届け致します。どうぞお楽しみに!