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アンサンブル新譜紹介①木管編
こんにちは!
各地で吹奏楽コンクールの地区予選なども始まり、暑さもまして、ついに夏来たれり!?な毎日ですね。
これからが夏本番というこの時期ですが、秋シーズンから気になってくるアンサンブルの新譜を、今年は7月20日(水)に一挙9点発売させて頂きます。こちらのブログで、二つの記事に分けてご紹介して参りますので、どうそお付き合いくださいませ。
一回目の今日は、木管アンサンブル作品のご紹介です。まずはこちらから。
「小動物は駆け回る~フルート四重奏のために~」
作曲:下田和輝
演奏時間:約5分
販売価格:4,000円(税別)期待の若手作曲家、下田和輝氏によるフルート四重奏曲です。
タイトルの通り、ちっちゃくて、フワフワとして、すばしっこい小動物をイメージした作品で、音楽の中に取り入れられた機敏で不規則な動きなどもあいまって、思わず聴きながらニコニコしてしまいそうな可愛らしい作品です。
フルートアンサンブルの音色もまたそうしたイメージにぴったりですが、今回はクラリネット四重奏版もご用意させて頂きました。
「小動物は駆け回る~クラリネット四重奏のために~」
作曲:下田和輝
演奏時間:約5分
販売価格:4,000円(税別)主要な楽想は共通のものですが、楽器の音域に合わせて調を変更し、また楽器の特性に合わせて一部メロディーを変えているところがあります。
共通の楽想であっても、音域も音色も得意な運動能力も違えば、おのずと聞こえるキャラクターも変わってきます。
フルートチームとクラリネットチーム、それぞれ取り組んで、聴き比べをしてみるのも面白そうですね!続いてはこちらの作品!
「ナゴミタクリ~クラリネット四重奏のための~」
作曲:阿部勇一
演奏時間:約5分
販売価格:4,000円(税別)アンサンブルコンテストのプログラムでも、その作品を驚くほど多くの団体に取り上げられている阿部勇一氏によるクラリネット四重奏曲。「ナゴミタクリ」は岩手に言い伝えられている天狗・妖怪の類で、一説には「こたつで怠けている者の足に出来た、やけどのかさぶたをはぎたくっていく妖怪」ともいわれています。
4thクラリネット奏者は持替で岩手の楽器である南部風鈴(二つ使用)とマラカスも演奏します。
恐ろしく、奇怪で、里人には理解しがたいようでいて、どこか愛嬌やユーモラスなところがある…そんなナゴミタクリのイメージ、そしてナゴミタクリが居る世界のイメージが、作品の中に込められています。阿部氏作曲のクラリネットアンサンブルをもう1曲!
「リブレメンテ~クラリネット8重奏のための~」
作曲:阿部勇一
演奏時間:約5分半
販売価格:4,400円(税別)こちらはエスクラからアルトクラ、コントラバスクラまで用いた大所帯、いわゆるクラリネット8重奏の編成です。
広い音域、ダイナミックレンジ、8重奏の力強い響きを、タンゴ調の音楽の中で“感情”“歌”といったコンセプトのもとで存分に生かせる作品となっています。
たとえばイメージする色は赤と黒。静と動、秘めたる情熱のエネルギーを感じて、そして音にすることが出来れば、きっと燃えるようなひと時を聴衆に届けることが出来るでしょう。木管アンサンブル編の最後にご紹介するのはこちらの作品!
「Campari Aperitivo」
作曲:日景貴文
演奏時間:約7分
販売価格:4,500円(税別)こちらも話題の若手作曲家、日景貴文氏によるサクソフォーン四重奏曲です。タイトルは、「食前のカンパリ酒」といったところ。カンパリと言えば、カクテルのスピリッツとしてもポピュラーなお酒ですが…実はちょっと苦くて、それほど飲みやすいタイプのお酒ではないですよね。
セミプロカルテットの委嘱作品とあって、難易度は少々…いえ、かなり…?高めです。
しかし同時に、「難しいところがカッコイイところ」なのであって、ぜひサクソフォーンプレイヤーの皆さまに取り組んでみて頂きたい作品です。
たがいに絡み合うリズム、走り出すベースに乗せられて回りだしたら止まらないドライブ感、時にはお酒の力を借りてか、いつも(素面時)にも増してロマンティックに…と、遊び心と興奮が満載なのです。ここまで、7月20日発売のアンサンブル楽譜から、木管楽器のためのアンサンブルをピックアップしてご紹介させて頂きました。いずれもCAFUA webショップでご予約受付中です。
次回は金管楽器のためのアンサンブル作品をご紹介いたします。どうぞ、お楽しみに。楽譜事業部
高橋