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長生 淳「天頂の恋」レンタル開始！
こんにちは！
秋も深まり、星が綺麗に見える季節になってきました。
先日のオリオン座流星群を堪能された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
季節は違いますが、天空の星に思いをはせるこちらの作品の楽譜レンタルを開始致します♪
天頂の恋
長生 淳
演奏時間：約12分半
レンタル価格：35,000円（税別）ヤマハ吹奏楽団のCDをお聴きになり、楽しみにされていた方もいらっしゃると思います。本日10月27日より、楽譜のレンタルをスタートする運びとなりました！
「天頂の恋」とはすなわち七夕伝説、織姫と彦星の恋のこと。
この作品はそもそも、サクソフォーン奏者の須川展也氏による「ソプラノ・サクソフォーンとテナー・サクソフォーン、ピアノの為のトリオ作品を」との委嘱でうまれた楽曲がベースとなっており、ソプラノサックスとテナーサックスをそれぞれ恋人同士の男女に見立てた構図が根底にあります。
吹奏楽に生まれ変わって編成が広がっていますが、ここは織姫、ここは彦星…と考えながら演奏してみると、音の中に対話が生まれて面白くなります。また、今回ご提案させて頂きたいのは、“視点を意識してみる”ということ。
例えば曲の始まりは、地上から遠い夜空を見上げて、さやけき星のこえに耳を澄ましてみよう…と語りかけるように、「引き」の視点を意識します。視界は広く遠く、音は少なく薄く細い部分です。
やがて曲が進むと次第に視点が「寄って」行き、恋人の感情の機微、激しい川の流れに千々に乱れる心まで描きだすように、音は細かくなり、総奏で目の前いっぱいに広がるかのような音絵巻が展開します。さらに、オトナのコンサートのメインプログラムを想定してご提案させて頂きたいのが、“甘美な夢”のイメージを持ってみることです。
苦難・苦悩を描きだすような激しい部分もあるものの、始まりと終わりがそうなっていることもあって、全体的には“甘美・ロマンティック”な印象が支配しています。
曲の最後で主和音のB♭mに落ち着くところ、ソリを奏でたソプラノサックスとテナーサックスはそれぞれ9thのc、11thのe♭に弱奏で着地します。いえむしろ、着地せずに浮いています。
ここ一つとっても大変幻想的な雰囲気で、聴き手は夢の余韻と共に目を覚まします。
夢の時間は、時計で計れないもの。この曲も、演奏時間こそ13分近くと短くはないのですが、正直短かったのか長かったのかよく分からないくらいあっという間だった…、それくらい聴衆を曲の世界に引き込むつもりで演奏してみるのはいかがでしょうか。何かを忘れた心にふんわりと夢を届けるこの作品、プレイヤーにもオーディエンスにもじっくり味わって頂きたい一曲です。
選曲ツール“POST de スコア”のサービスも、同時にスタートいたします。
どうぞご利用下さい。
楽譜事業部
高橋
