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福島弘和「シンフォニック・ヴァリエーション」レンタル開始!
こんにちは。暦も小雪を過ぎ、一層冬らしく寒い日が続くようになりましたね。
皆様におかれましては、楽器の乾燥対策や、ピッチのコントロールに腐心されていらっしゃるのではないでしょうか。
プレイヤー自身の体調管理にも、気が抜けませんね。さて、先に発売をしておりますCD「高昌帥:アッフェローチェ」に収録されている、福島弘和作曲「シンフォニック・ヴァリエーション」の楽譜が、満を持してレンタル開始の運びとなりました!
シンフォニック・ヴァリエーション
福島弘和
レンタル価格:30,000円(税抜)ヴァリエーションはすなわち「変奏曲」。序奏から主題の提示、9つの変奏、そして結尾部(コーダ)からなります。
各ヴァリエーションに楽想標語が付けられていますので列挙してみましょう。カッコ内は単位拍子の速さです。簡単なコメントと共に。。序奏:Tranquillo(60) 静寂の中から響く、ホルンのソロで幕を開けます。
主題:Moderato(80) オーボエのソロで、変奏の元となる主題を奏でます。
Var.1:Allegro(132) 第一変奏は軽快な表情。
Var.2:Allegro con moto(138) 舞踊を思わせる、リズミカルなパートです。
Var.3:Rubato(80) ホルン、フルートのソロにミュートしたトランペットで、サウンドが変化します。
Var.4:Allegro Vivace(160) 駆け抜けるようなスピード感が印象的なパート。
Var.5:Moderato(80) オペラの歌と伴奏を思わせる、伴奏パートが特徴的です。
Var.6:Moderato(80) 各楽器がソロを奏で、少し浮遊感のあるパート。
Var.7:Vivo(144) 疾走感があり、掛け合いが面白いパートです。
Var.8:(8分音符を同じ速さで4/4から6/8にチェンジ)拍子感が決定的に変化します。
Var.9:Presto(168) 急速に盛り上がって…
Coda:Andante(72)~Presto(180) 堂々と大きく、広がりを示してから、一気にフィナーレへ突き進みます。いかがでしょうか。なんとなく、「流れ」とか「構成」とか「ストーリー」と呼ばれるものが感じられませんか?
個人的な感想になりますが、この作品を聴いていると、大きな自然の存在をぼんやりと感じたりします。
大きな山や、海など…
清らかであったり、躍動的であったり、周囲には動植物や人間の営みがあり、いろいろな面があるけれども、やはり抗い難い大きな力を持っていて、我々を圧倒する。
その力と存在に対する畏怖、尊敬。それと同時にある親愛、誇りのようなものです。これはあくまで個人的な感想ですが、演奏やCDを聴かれた方はどうお感じになるでしょうか。それぞれの感覚で、お楽しみいただければと思います。
初演団体である、春日部共栄中学高等学校吹奏楽部のCDはこちら。
高 昌帥:アッフェローチェ
春日部共栄中学高等学校吹奏楽部「シンフォニック・ヴァリエーション」のほか、今年の全日本吹奏楽コンクール全国大会でも演奏されて話題になったタイトル作品の「アッフェローチェ」、豪華ゲストを迎えての演奏などが収録された、盛り沢山の内容でお届けするライブCDです。
これからの演奏会シーズンに、来年のコンクール自由曲候補に、シンフォニックな響きに親しむ作品として、ぜひおすすめしたい作品です♪