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全国大会演奏作品紹介、②!
こんにちは!
全日本吹奏楽コンクール、中学・高校の部がついに終わりましたね。出演団体、関係各所の皆さま、大変お疲れ様でした。
先週に引き続き、全国大会で演奏されたCAFUA取り扱い楽曲を、中学の部からピックアップしてご紹介していきたいと思います。初めは、この楽曲から…
白磁の月の輝宮夜
樽屋雅徳
演奏:加古川市立浜の宮中学校一般の部では光ウィンドオーケストラが演奏したこの作品。加古川市立浜の宮中学校の、明るさと柔らかさを兼ね備えたサウンド、細部まで丁寧でメリハリのある演奏も素晴らしいものでした。
もともと、ピッコロからアルト&バスフルートまでフルート属が6パート、ダブルリードも各2、締め太鼓・和太鼓にピアノとハープ(2台!)という大変大きな編成の作品です。
「人数も楽器も、揃えるのがちょっと大変…」ということも、あるかと思います。
そんなときはどうぞ、CAFUAの楽譜事業部までお問い合わせ下さい。「演奏したい」というお声には、可能な限りお応えさせて頂きます(原曲の意図を著しく損なわない範囲となります)。次にご紹介するのは…
カントゥス・ソナーレ
鈴木英史
演奏:玉川学園中学部カントゥス(cantos)は“歌・旋律”、ソナーレ(sonare)は“響き”。
楽曲のテーマは、「全」と「個」と「調和」と「愛」。
とても精神的かつ抽象的で、難しさのあるテーマではないでしょうか。
しかし、作品が生まれてから、皆さまに愛されて10年。
その難しさこそが探究し甲斐のあるところ、演奏に深みを出せるところ。心理学的なアプローチも、面白そうですね。
この夏「カントゥス・ソナーレ」に出会い、全国大会の舞台に立つまでつきつめた経験が、玉川学園中学部の皆さまの生涯の財産になれば…とひそかに願っております。「カントゥス・ソナーレ」は、こちらのCDに収録されています。
TITAN
演奏:創価グロリア吹奏楽団さて、次が本日最後にご紹介する作品です!
吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」
高昌帥
演奏:松戸市立第一中学校、札幌市立白石中学校、東海大学付属第四高等学校全4楽章からなるこの作品。通奏すると30分ほどにもなります。
コンクールで演奏される機会も増えてきましたが、全体からどの部分をどう組み合わせて演奏するかは各団体によって異なり、団体の個性が発揮されるところでもあります。総奏による激しい表情とフルートソロが率いる叙情性が印象的な第1楽章「衝動」、
リズムが常に不安定で諧謔的(スケルツォ)な性格を持つ第2楽章「情緒」、
安らかでノスタルジックな金管のコラールとメロディアスな部分を持つ第3楽章「祈り」、
ソロ楽器の弱奏から終楽章らしい昇華を見せる第4楽章「陽光」。今回の全国大会でも、美しさ・怖さ・品の良さ・妖しさ・目の覚めるようなインパクト・深さや重さがもたらすエネルギー・表情の豊富さ・味わい深いことの楽しさなど…
各団体ごとに、いろいろな側面を聴くことが出来たのではないでしょうか。
これからの演奏会シーズンに、メインプログラムとしてもおすすめの作品です。全国大会で見事金賞を受賞した、東海大学付属第四高等学校のCDが近日リリースとなります。
その名も、『高昌帥:吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」』!
高昌帥:吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」
東海大学付属第四高等学校
今年7月に行われた定期演奏会のライブ盤。必聴です!こちらのCDも、好評発売中。
高昌帥:吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」
神奈川大学吹奏楽部以上、本日は中学の部で演奏された作品を中心にご紹介しました。
次回は高校の部で演奏された作品を取り上げます。どうぞ、お楽しみに!