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昭和ウインド・シンフォニーの演奏会をレポート
去る6月7日、昭和ウインド・シンフォニーの第10回定期演奏会が、テアトロ・ジーリオ・ショウワにて行われました。指揮者はもちろんユージーン・コーポロン。
昭和音楽大学のライブCDは今回で9作目。毎年欠かさずリリースをしてきましたが、その間にどれほど日本に新しい楽曲を送り出してきたことでしょう。今や人気曲のジョン・マッキー「レッドライン・タンゴ」やマイケル・ドァティ「ストコフスキーの鐘」も、昭和ウインド・シンフォニーが日本初演です。
今回の日本初演作品は、「クァルテッツ(ロジャー・シシー)」「コーラス・オブ・ライト(ケヴィン・プッツ)」「ポップコピー(スコット・マカリスター)」の3曲。その他に「ハイドンの主題による幻想曲(ノーマン・デロ・ジョイオ)」「アクシス・ムンディ(スティーヴン・ブライアント)」や、楽曲が出来て100年になるホルストの「吹奏楽の第一組曲」など、個性が光り吹奏楽の可能性を広げてくれる面白い作品ばかりです。
さらに全日本吹奏楽コンクール課題曲?の作曲者、藤代敏裕さんが昭和音楽大学の学生ということもあり、コーポロン氏の指揮で「マーチ『青空と太陽』」も演奏されました。
この演奏会の模様を収録したCDのタイトルは「ファンタジーズ」。10月中旬の発売予定です。巨匠ユージーン・コーポロンが昭和音楽大学に招聘教授として招かれて10年目。
10年の時をともに、年々深みを増す演奏に是非ご期待下さい。そして10年と言えばCAFUAも創立10周年です。演奏会当日、コーポロン氏の楽屋でCAFUAのTシャツをお渡しすると、非常に喜んで下さいました。
CAFUAの10周年を記念して、メッセージを頂きましたのでここでご紹介します。
It is my great pleasure to congratulate CAFUA Recording Inc. on the occasion of their tenth anniversary.
I have worked closely with Mr. Kasai and the company over the past decade and have been extremely impressed with the quality of their work. Our projects at Showa (University of Music) have been handled in a most professional way and the results of their efforts have produced a very wonderful set of “Live” recordings.
Japan is lucky indeed to have such a fine recording company in their country. The clarity and precision of their work is second to none.
I wish them continued success and look forward to working with them in the future.Eugine Miglioli Corporon
June 7th, 2009, at Showa University of MusicCAFUAレコード創立10周年おめでとうございます。こうしてお祝いできることをとてもうれしく思います。
笠井さん率いるこの会社とは、この10年にわたって親しく仕事をさせていただいていますが、大変に質の高い仕事内容にいつも感動しています。昭和音楽大学でのプロジェクトには、プロとして常に最大限の努力をされ、その結果、毎年すばらしいライブ録音CDを制作されています。
このように優れた録音のできる会社があること、日本はとても幸運な国ですね。CAFUAは、正確でクリアーな制作をしますが、これはほかには見られないものですから。
今後の更なる発展を祈りつつ、これからも一緒に仕事できることを楽しみにしています。ユージーン・コーポロン
2009年6月7日、昭和音楽大学にて
とても有り難いお言葉を頂き、CAFUAレコード一同、身の引き締まる想いです。
今後もますますいい作品作りに磨きをかけていきたいと思います。