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アンサンブル紹介リレー・その27
こんにちは。朝夕は秋、日中は真夏な日々が続いておりますが、みなさま如何お過ごしでしょうか。一部ではインフルエンザが流行っているという話も聞きます(この高温多湿な時期に!)ので、どうぞ体調にはお気をつけ下さい。
本日ご紹介するのは、こちらの作品です。
CEM-033
エオリアの妖精 / 柳田孝義(フルート3重奏)
定価5,250円(税込)今年、新作のフルート4重奏「秋のエオリア」も発売となった、柳田氏によるフルート3重奏です。1分程度から長いものでも3分ほどまでの、小さなアンサンブルを10曲集めた曲集になっています。
「フルートは、自分が最も好きな楽器の一つ」と語る柳田氏。「エオリアの妖精」は、『アンサンブル紹介リレー・その4 「秋のエオリア」』(8月4日掲載)の記事でもご紹介した、エオリア旋法をはじめとする教会旋法から生まれるメロディーや、ハーモニーを用いて作曲されています。
「エオリアの妖精」では、フルートが得意とする表現の中から「素朴」の表情を特に印象的に描いているように思います。なんとなく、愛情をこめて「笛」と呼びたくなるような、素朴なフルートのキャラクターです。
コンテストや演奏会にはもちろんのこと、小さな作品をたくさん集めた形態になっておりますので、普段の練習にアンサンブルのトレーニングとして使って頂くのにも適しています。臨時記号もありますが、丁寧に譜読みをしていけば大丈夫です。
作曲者の柳田氏が作品に寄せる思いには、「アンサンブルの楽しさを伝えたい、知ってもらいたい」というものがあります。
気負い過ぎず素直な気持ちでアンサンブルの響きを楽しみ、「この曲はどういう曲なんだろう?」と、考えながら取り組んで頂けると良いのではないかと思います。次回もフルートアンサンブルをご紹介していきます。どうぞお楽しみに。
楽譜事業部 高橋