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アンサンブル紹介リレー・その23
こんばんは。本日は、季節を先取り!?な、こちらの作品をご紹介します。
CEM-030
光の雫 / 樽屋雅徳(打楽器5重奏)
定価4,410円(税込)「光の雫」というタイトルは、「ダイヤモンドダスト」を想定して付けられています。雪の降る寒い地方でも、限られた地域、限られた時期にだけ観測できる特別な気象現象ですが、その美しさは広く知られており、写真や動画で目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
この作品では、鍵盤系打楽器(マリンバ、ヴィブラフォン、グロッケンなど)を中心に、太鼓系打楽器も豊富に使用して、幻想的で繊細、かつダイナミックな世界観を表現しています。
そうです…
速く激しい部分では、「ダイヤモンドダスト」のただ美しい風景だけをイメージしていてはなかなか思い至らないほど、迫力と躍動感にあふれています。
一つの作品として、メリハリがあるのはもちろんのこと、自然現象だって、美しいばかりではないことは誰もが知るところ。
勢いに流されず、音楽の脈を掴んで聴衆にしかと伝えていきましょう!少々私事を挟みますが、以前、私がソルフェージュのグループレッスンを受けていたころ、そのクラスには色々な楽器を演奏する人がいました。その中には打楽器担当の方々もいましたが、ソルフェージュのリズム課題が出題された時の打楽器さんの強さは、他の学生の追随を許さない圧倒的なものでした。
それだけ日頃から、必要があってトレーニングを重ね、必然的にもリズム感が鍛えられているのだということを感じました。このような事をいうのは、この「光の雫」において、打楽器奏者5人の緊密なリズム連携がことさら特徴的であるからです。
パズルのようにきちりと組み合わさったリズムを、作ることが出来ればその高揚はとても大きなものになるでしょうし、聴衆に感動を届けられるでしょう。
曲想表現とともに打楽器アンサンブルの機能美を聴かせるということで、2本柱にはなりますがやりがいはあるはずです。普段はそれぞれが指揮者を見ながら演奏することが多いかもしれませんが、打楽器メンバーだけでアンサンブルをするこの機会に、セクションというまとまりで音楽を示す試みをしてみるのも良いのではないでしょうか。
練習の際は、すこしシンプルなアンサンブル練習曲などを取り入れてみるのも良いかもしれませんね。次回も打楽器アンサンブルをご紹介していきます。
どうぞお楽しみに。楽譜事業部 高橋