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アンサンブル紹介リレー・その18
こんにちは。本日は、金管&打楽器の混成アンサンブルをご紹介します。
CEM-031
エルドラド~金管・打楽器8重奏のための / 福島弘和
定価4,620円(税込)題名の「エルドラド(El dorado)」はスペイン語で「黄金郷」といった意味ですが、「この曲を演奏してコンテストで金賞を取れますように!」という願掛けのイメージで付けられています。
楽器編成は、トランペット3本、ホルン、トロンボーン2本、テューバに、パーカッションが一人。パーカッションの使用楽器は、《Tam-tam, Suspended Cymbal, 4Toms, WindChime, Triangle》となっています。打楽器が加わることで、一般的なアンサンブルの枠を超えた、より広がりのある音楽を表現することが出来ます。
全体的に「黄金郷を求めて旅するイメージで演奏してもらえれば」と作曲者の福島氏も話していますが、はるか遠くにある何かを求めて旅する横顔…のイメージがわいてくるような、そんな楽曲です。ところで、「黄金郷」ってなんでしょう。正確に調べてしまうと少し味気なくなってしまうかもしれませんが、「探し求めてゆく一種の理想郷」と考えれば…「音楽の道の先に、追求してゆくもの」と捉えることもできるのではないでしょうか?
「自分はどうして音楽を、吹奏楽を、この楽器をやっているんだっけ…?」
日々練習に取り組み、時間が過ぎゆく中でふと、当初の目的地を見失ってしまったような気がする、そんな瞬間はありませんか?この曲に取り組むときは、黄金郷への憧れの力を借りて、改めて自分に目的地を問うてみるのも良いかもしれません。
なお、曲中に8分の6拍子でホルンが旋律を受け持つパートがありますが、ホルン奏者が慣れ親しんだ「狩のホルン」のリズムとは一味違うので、注意して見てみて下さいね。「8分の6拍子はスペイン風に」。全ての楽器に、個人の見せ場も用意されていますよ。
次回もどうぞ、お楽しみに。
楽譜事業部 高橋