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レンタル楽曲紹介「”Six Sticks” for Three Snare Drums and Band」
CD『福岡工業大学吹奏楽団「P.チャイコフスキー:交響曲第4番」』のリリースまで、約1週間と日が迫って参りました。
(弊社Webサイトでは先行発売中)
福岡工業大学吹奏楽団「P.チャイコフスキー:交響曲第4番」
CACG-0197/ 定価:2,800円本日は、前回に引き続きこちらのCDに収録されているCAFUAレンタルライブラリー取り扱い楽曲、小長谷宗一作曲の「Six Sticks」をご紹介いたします。
「”Six Sticks” for Three Snare Drums and Band」 / 小長谷宗一
演奏時間:約3分
レンタル価格:18,900円(税込)3台のスネアとスネア奏者をフィーチャーし、軽妙で愛らしい雰囲気に仕上げられた作品です。委嘱主のJWECCより、「打楽器をとりあげたアンコールピース的な作品を」というオーダーを受けて作曲されました。
“Six Sticks”とは、3人のスネア奏者が操る、1人2本、計6本のばちのこと。実際には、スティックのほかにワイヤーブラッシュ等も使用して、音色に変化を持たせています。
3台のスネアは、High,Medium,Lowと音色(音高)を分ける指定がされています。楽器の大きさや種類、革の種類や張り具合、ばちの使い分け(太さ、重さ、材質、持ち方等)などによって、それぞれのキャラクターを分けられると良いですね。スナッピーを変える、という方法もありそうです。
太鼓系打楽器奏者にとってのスネアは、つねにそのパーカッション人生の根底にあるもの。
スネアに始まりスネアに終わる、などと言ったら大袈裟でしょうか。
普段の合奏で、スネアを3台、3人、同時に活躍させる場面はかなり珍しいものだと思いますが、日頃の練習の成果をここぞとばかりに発揮し、光り輝いて頂ければと思います。先にお話ししたように、3つのスネアは音高、音色等によりキャラクターが分かれていますが、録音には3人の「位置取り」というものもしっかり記録されています。もし可能であればヘッドホンなどを使用して、よ~く聴いてみて下さい。
少し右の方から聞こえるヒト…左の方から聞こえるヒト…真ん中から聞こえるヒト…
別々のヒトが、それぞれの場所で叩いているということがシンプルに音からもお分かり頂けると思います。その中で、パート同士のかけ合い、受け渡しがあり、ベルトーンのように入りをずらしてみたり、3人同時に叩いているのに微妙に変えてあるリズムがあったりと、作曲家の遊び心を沢山見つけることが出来るでしょう。
作曲者と演奏者とのやり取りがあり、ソリスト同士のかけ合いがあり、ソリストとバンドや指揮者との会話があります。演奏者と聴衆との会話があります。
パーカッションという楽器の特性上、音(を出しているところ)が見えるのもおもしろさの一つ。ぜひ、見て・聴いて・演奏して、楽しい時間をもって頂ければと思います。小長谷宗一作曲の「”Six Sticks” for Three Snare Drums and Band」は、こちらのCDにも収録されております。
「酒井 格 ティンパニ協奏曲」指揮:若林義人
ティンパニ:中谷 満
演奏:龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部
CACG-0164/ 定価:2,800円(税込)こちらは、スネアの一人2小節ずつのソロをなんと4小節に拡大しております!
あわせてお楽しみいただければ幸いです。楽譜事業部
高橋