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アンサンブル紹介リレー・その40(最終回)
こんにちは。7月末からスタートしたこのアンサンブル紹介リレーも、40回をもって最終回を迎えることとなりました。
拙い文章ではございましたが、今までお読み下さり誠にありがとうございました。本日ご紹介するのは、3曲の木管アンサンブルです。
CEM-023
詩曲Ⅱ / 井澗昌樹(木管3重奏)
定価4,200円(税込)第32回全日本アンサンブルコンテストで、龍谷大学学友会学術文化局のアンサンブルが金賞を受賞しています。
「詩曲」は、欧文タイトルでは”Poem”となっています。作曲者の解説によれば、この作品を捉えるためのキーワードは「喪失」「喪失の悲しみ」「喪失を悲しむことの美しさ」とも考えられそうです。
3重奏に使用する楽器はオーボエ、アルトサクソフォン、クラリネット。聴くにも演奏するにも、分かり易いタイプの楽曲ではありませんが、その分「作り込むことが可能」な懐の深さがあります。
全国で金賞をとった演奏が聴けるCDがございますので、ぜひ一度チェックしてみて頂きたいと思います。収録しているCDはこちら。
CACG-0136
第32回全日本アンサンブルコンテスト(大学・職場・一般編)
定価3,500円(税込)続いてご紹介するのはこちらの作品です!
CEM-028
木管5重奏のための5つの回廊 / 柳田孝義
定価5,250円(税込)5つの楽章からなる木管5重奏曲です。
5つの楽章は、急・緩の楽章が下記の通り交互に並んでいます。1.Allegro assai
2.Larghetto
3.Allegro vivace
4.Adagio tranquillo
5.Allegro現代的な印象の楽曲ですが、“回廊=Galleries”の題名にあるように、それぞれの楽章を建物の廊下に見立て、それぞれの場所からどんな景色が見えるのか、全体の中でその楽章がどのように存在しているのか、構造や関係性を考えながら取り組んでみると一層楽しんで頂けることと思います。
楽器も楽章も、違いと調和を楽しみながら演奏して頂ければと思います。最後はこちら。
CEM-035
リディアの夢 / 柳田孝義(クラリネット4重奏)
定価5,250円(税込)この作品は、作曲者柳田氏の「楽器を始めて間もない人たちに、アンサンブルを楽しんでもらいたい」という願いのもとに生まれました。技術的に難しいことは極力避けて作られています。クラリネット3人とバスクラ1人、集まればすぐに取り組むことが出来ますので、1曲から日々の練習に、何曲か選んで演奏会にと、リラックスして取り組んで頂ければ幸いです。
「リディア」という言葉は、女性の名前に用いられたり、教会旋法にその名の音階があったり、「優しい」「甘美な」という意味を持っていたりと、いくつものイメージがあります。
ぜひこの「リディア」という題名から、自由に夢を膨らませながら演奏して頂きたいと思います。最後までお読み下さりありがとうございます。本日をもちまして、このアンサンブル紹介リレーは終了とさせていただきます。
皆様に、CAFUAのアンサンブル曲の魅力を少しでもお伝えし、より身近に感じて頂くことが出来ていれば幸いです。
今後もこの場で、CAFUAのNow!をご提供し、楽しんで頂けるようますます精進して参りますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
楽譜事業部
高橋