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アンサンブル紹介リレー・その37
こんにちは。本日は、CAFUAミュージックライブラリーではレアな、ホルンアンサンブルをご紹介します。
CEM-020
ホルン六重奏曲 第2番 / 田村文生
定価4,830円(税込)多くの作品に“標題”ともいえるようなタイトルが付けられているなかで、このようにシンプルな題名が付けられていることは、作曲者自身の「音楽外的な要素との関連において聴取されることを前提としていない、或いは、そのように書いていない」という意図によるものです。古典的な意味での「絶対音楽」…音楽によって音楽以外の何かを表現したり、メッセージを伝えたりするものではなく、「音楽によって音楽を語る」ということを考えています。
ホルンアンサンブルにもデュオ、トリオ、カルテットなどさまざまな形態がありますが、カルテットを真ん中、標準的な編成と考えた時、ゼクステットはやや大きめの編成という位置付けになります。
オクテット程ではありませんが、コンパクトで身軽なカルテットとは一味違った広がりや深みのある響きを楽しめます。広がり、といえば…必然的に、使用する音域も広がってきます。気になりますよね!?
このアンサンブルの最高音は…
1stのhigh f、しかもまさに最後の音符!(ハーモニクス指示により、F管開放で演奏することになっています)
最低音は、6thのlow desで、曲の冒頭にあります。強弱の指示はpianoです。
pianoではありますが、爆音であったりあまりに強い音でなければ、しっかりめに吹いた方が良いのでは、というのは楽譜担当の個人的意見です。。(ホルンを少々吹いておりました)ちなみに、2ndの最高音はhigh des、5thの最低音は(low)asとなっています。
ホルンの音は基本的に間接音を聴かせる楽器であり、それが特徴であり魅力であると同時に難しさでもあります。
人数が多くなればそれだけもこもこ、もこもこしやすくなります。皆さまよくご存知とは思いますが、意識してはっきり明瞭に発音するようにしていきましょう。
難易度はやや高めの作品ですが、皆さまのよきレパートリーとなるよう願っております。田村文生作曲の「ホルン六重奏 第2番」は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0137
ヤマハ吹奏楽団 アンサンブル委嘱作品集
定価2,500円(税込)この紹介記事にも何度も登場している、お買い得な一枚ですね(笑)
ぜひあわせてお楽しみください。楽譜事業部
高橋