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ブラス・ヘキサゴンのコンサートに行ってきました
今回もCAFUA制作部 奥野が「CAFUA NOW!」を書かせて頂きます。写真が無く文字のみとなりますが、お付き合い頂けると幸いです。
さて、先日JTアートホールでブラス・ヘキサゴンのコンサートが行われ、行って参りました。
今回はホール側が主催してのコンサートで、通常行われているホールよりも少し少ない席ではありましたが、たくさんのお客様がお見えでした。プログラムは以下の通り。
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♪兼田 敏:エピソード
♪ギュイエン(arr.和田信):前奏曲とフガート
♪カバレフスキー(arr.C.P.バーンズ):ソナチネOp.13-1
♪伊左治 直:銀の微塵の散らばる空へ
♪和田 信:Shalom
-intermission-
♪ディドス:サマーファンファーレ【委嘱作品・新曲】
♪グレイアム:タイムピース
♪ショスタコーヴィチ(arr.D.イェオ):「24の前奏曲集Op.34」より
♪天野正道:「大切なおもちゃ箱」より 1. 3. 5.
----------------新旧の作品が入り混じったプログラム。
中でもグレイアムとショスタコーヴィチの作品では新たな試みも。グレイアムは、Tp2人 Hr Euph の4人編成の作品。
日本ではなかなか見られない編成ですがイギリスではよくあるそうです。
新しいアンサンブルで響きがとても新鮮でした。
また、グレイアムと言えば吹奏楽の世界では「ハリソンの夢」が有名ですが、聴いているだけでも難しさは伝わりました。しかしそれを全く感じさせない技術の高さがすごかったです。(指の回り方もすごく音も相当高かったはず…)そしてショスタコーヴィチは、TbとTubaのデュオ。
こちらも二人の超絶技巧が炸裂。曲集のため1曲1曲が短いのですが、もっと聴きたいと思えるほどあっという間に終わってしまいました。今年発売したアルバムの中からは「銀の微塵の散らばる空へ」と「Shalom」の2曲を演奏。収録時の演奏と比べ、表現にも変化が見えて曲が進化したような印象を受け面白かったです。
昨年のちょうど今頃、メンバーの皆さんに編集に立ち会って頂きました。
そこで編集後の作品を聴きながら、
「ここはもう少しテンポを上げた方が生きる」
「ここに頂点をもってくるようにフレーズ感を変えたらどうかな」
等と話し合っているところを何度も見ました。
あの時話されていたものが反映された演奏なんだなと感じました。進化を続ける、前を向き続けるすごい六人。
非常に充実した、とにかく楽しいコンサートでした。
(ちなみにアンコールもすごくて圧倒されました…)レコード芸術誌でも特選盤に選ばれた作品です。まだお持ちで無い方は是非。(笑)
「Shalom」
ブラス・ヘキサゴン
定価2,800円(税込) CACG-0180次回作がいつになるかはまだ分かりませんが、今から次のステージへ行くブラス・ヘキサゴンを見る(聴く)のがとても楽しみです。
制作部A&R 奥野