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アンサンブル紹介リレー・その33
こんにちは。すこし間が空いてしまいましたが、まだまだご紹介したいアンサンブル曲が沢山あります!
本日ご紹介するのは、こちらの作品です。
CEM-025
スパイラル・タワー・クインテット / 鈴木英史(クラリネット5重奏)
定価4,200円(税込)CAFUAレンタルライブラリーで好評レンタル中の吹奏楽作品『マーチ「スパイラル・タワー」』のクラリネット5重奏版です。楽器編成は、4本のBbクラリネットと1本のバスクラリネットとなっています。
現在のところ、クラリネット5重奏での演奏を収録したCD等は販売しておりませんが、『マーチ「スパイラル・タワー」』および「スパイラル・タワー」(マーチ部分を含まない、吹奏楽作品)の音源CDをお持ちの方、いえ、お持ちでない方はぜひ入手して頂いて、吹奏楽版の演奏を聴き、プログラムノートをお読み頂きたいと思います。
プログラムノートには、この曲に寄せた鈴木氏の思いと、作品が生まれた経緯・背景が書かれています。演奏をお聴き頂けば、吹奏楽ではどのような響き・広がり・音色といった世界が描き出されるのかということを、お分かり頂けることと思います。鈴木氏が、『マーチ「スパイラル・タワー」』に寄せたコメントから一部を抜粋してご紹介します。
「・・・・この曲には、異なる国籍・言語・習慣を持った人同士が出会う、最初のきっかけになるように…という意図があります。後半に延々と歌い続けられるポリフォニックな旋律は、繰り返し少しずつ形を変えて現れ、次第に両者が近付いて行く、心の状態の変化が表現されています。・・・・」また、クラリネット5重奏版の「スパイラル・タワー・クインテット」には、
「音色のレガートや発音の美しさを大切に。またカンタービレは各パートが全部主旋律と考え、絡み合いでの表現を目指します。また息の使い方をたっぷりとし、全体はメゾピアノでもピアノでも「小さい」と感じられないような積極的な表現を目指すと良いでしょう。」というコメントを寄せています。作曲者が楽曲にこめた思い、吹奏楽の多彩な音色や広がりなどの表現、それと同時に、クラリネットアンサンブルにおいて最適な表現の形はどのようなものか…
それらについて常に考えながら楽曲に取り組むことで、深みと広がりとまとまりをあわせ持った演奏に近付くことが出来るでしょう。音にするだけでもとても親しみやすい作品ではありますが、ぜひ聴衆の心に沁み入るような演奏を目指して頂きたいと思います。
吹奏楽作品の『スパイラル・タワー』『マーチ「スパイラル・タワー」』は、CAFUAレンタルライブラリーにて好評レンタル中です。
また、それぞれの吹奏楽作品は、こちらのCDに収録されております。吹奏楽版『マーチ「スパイラル・タワー」』を収録
CACG-0051
『鈴木英史 スパイラル・タワー』
指揮:加養浩幸(客演)、畠田貴生、檜貝道郎
演奏:東海大学付属高輪台高校吹奏楽部
定価2,800円(税込)『スパイラル・タワー』を収録。外囿祥一郎のユーフォニアム・ソロも!
CACG-0033
『N.ヘス イーストコーストの風景』
指揮:加養浩幸
ユーフォニアム・ソロ:外囿祥一郎(トラック6~9)
演奏:土気シビックウインドオーケストラ(Vol.6)
定価2,800円(税込)すでにお持ちの方も、そうでない方も、ぜひチェックしてみて下さいね。
楽譜事業部 高橋