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全国大会演奏作品紹介3/5
こんにちは♪
本日は、吹奏楽コンクール全国大会で演奏された作品の中から、CAFUAレンタルライブラリー取り扱いの鈴木英史作品をピックアップしてご紹介していきたいと思います!はじめはこちら!
「ピエトロ・モンタージュ」
演奏時間:約9分半、グレード:4、レンタル価格:29,000円(税別)全国大会では、札幌市立啓明中学校さんが演奏されました。
「ピエトロ」は、ロシアを代表する作曲家・チャイコフスキーのファーストネーム”Pyotr”(一般的には、ピョートルと読むことが多い)をあえてイタリア語読みにしたもので、タイトルにもすでに“モンタージュ”の意匠が込められています。
全曲を通して、「愛や葛藤、憧れ、喜び、苦悩…といったものが、チャイコフスキー自身の悲劇的な最期を想起させる終結部に辿り着くまでの人生の歩み」というイメージで作られており、オプションのチェレスタやハープ、さらにはピアノを省略しての演奏も可能となるように書かれています。
バランスに注意すれば、かなりの小編成でも演奏することができます。チャイコフスキーが見たかもしれない、ロシアの風土、時代、人、様々な情景を想起させる、ロマンチックな作品となっています。
CAFUAセレクション2012に収録しておりますので、ぜひ一度こちらでお聴きになってみて下さい。
CAFUAセレクション2012 吹奏楽コンクール自由曲選「火祭りの踊り パラフレーズ」
指揮:加養浩幸、浦川薫
演奏:航空自衛隊航空中央音楽隊次にご紹介するのは、こちらの作品♪
「カントゥス・ソナーレ」
演奏時間:約10分、グレード:4+、レンタル価格:30,000円(税別)神戸市立本庄中学校さんが演奏されました。
「カントゥス」は“うた”、「ソナーレ」には“響き”という意味があります。
うた即ち旋律を“個”あるいは“部分”ととらえ、響きを“全”もしくは“全体”ととらえることで、この曲のメインテーマである「個と全の調和の愛」をタイトルからも明示しているということが出来ます。「愛がテーマ」ということから簡単に考えると、「甘く優しい曲想」を想像して、実際の音との差に驚かれる方もいらっしゃるかも知れません。「愛」とはそれほど、多様な側面を持っているもの…と言ってしまうこともできるのですが、楽曲の「密度」の観点からもう一度作品を見直すと、これが大変「濃密」かつ「緊密」でとにかく「密」!!
この「密」な状態を、ある意味「甘い」と呼ぶことも出来るのではないかと思います。
こちらの作品は、CAFUAレーベルから2枚のCDをリリースしております。創価学会音楽隊結成50周年も兼ねて創価グロリア吹奏楽団から委嘱されたこの作品の、初演時の演奏を収めたライブディスクです。
G.マーラー 交響曲第5番
指揮:佐川聖二、瀬尾宗利、清家雅也、伊東加奈子
演奏:文教大学吹奏楽部「カントゥス・ソナーレ」を振ったのは瀬尾氏。演奏時間が8分未満となっており、創価グロリア吹奏楽団の演奏とは違った表情を楽しむことが出来るでしょう。
さて、本日最後のご紹介はこちら!
「セルゲイ・モンタージュ」
演奏時間:約7分半、グレード:4+、レンタル価格:29,000円(税別)防府市立桑山中学校さん、防府吹奏楽団さんが演奏されました。
佐川聖二氏から鈴木英史氏への、4曲目の委嘱作品にあたるこの曲では、当初「セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を吹奏楽で」というオーダーがあったそうですが、最終的には、他のラフマニノフのモチーフも含んだ「旋律の力」を、多面的に追求した構成になったと鈴木氏は解説の中で話しています。
美しくロマンティックなメロディ、響きの中でも、どこかで客観性を保ちながら演奏することが、留意するポイントとして挙げられています。楽譜そのものは比較的大きな編成で書かれていますが、ある程度小さな編成でも演奏が可能です。
こちらの楽曲は、ブレーンミュージックから発売中の鈴木英史作品集に収録されています。
鈴木英史 吹奏楽の世界Vol.2 サーカスの女王&セルゲイ・モンタージュ(BOCD-7323)
指揮:加養浩幸
演奏:土気シビックウィンドオーケストラこの後も、吹奏楽コンクール全国大会で演奏されたCAFUA取り扱い楽曲を引き続きご紹介していきたいと思います!
どうぞお楽しみに♪