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真島俊夫作曲『吹奏楽の為の交響詩「美しき山の歌」』
引き続き真島俊夫の隠れた名曲をもう一曲紹介します。『吹奏楽の為の交響詩「美しき山の歌」』。
美ヶ原高原や雄大な日本アルプスのイメージを基に、信州の大自然への讃歌として作曲されました。
曲の冒頭は高原の夜明けで静かに始まり、やがて遠くから山の主題の断片が聞こえてきます。主題はだんだんと大きくなり雄大に歌われます。中間部では突然の激しい山の嵐が。そして嵐が去った後は再び高原の主題が優しく歌われ、主題へと引き継がれ自然への讃歌が高らかに鳴り響いて曲を閉じます。山は優しくもあり時に厳しくもある。そんなこの作品のストーリーを人生になぞってもよいし感じ方は人それぞれ。美しい主題は自然を謳歌するよう。演奏時間9分の中に凝縮された世界は真島俊夫作品の魅力が詰まっています。
グレードは3+で比較的どのバンドにも演奏しやすい作品と言えます。美しいメロディーやハーモニーと場面が移り行くストーリー性は、奏者にとっては演奏していてとても楽しめる作品です。
「POST de スコア」のサービスを利用して、是非スコアを見ながら聴いて頂きたい一曲。お薦め作品です!音は横浜ブラスオルケスターのCDに収録されています。素晴らしい演奏ですのでこちらも是非聴いてみてください。