Archive for 9月, 2012
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福島弘和作品集のご紹介1
本日は制作部A&Rの奥野がお届けします。
10月10日のリリースに先駆け、本日到着したCDがこちら。
「福島弘和作品集Vol.1 ~交響的詩曲「走れメロス」~」
演奏:土気シビックウインドオーケストラ、龍谷大学吹奏楽部 他
定価2,500円(税込) CACG-0185この後が長くなりますので、重要なことは先に…。
CAFUAのwebサイトでは先行発売を行っております。
本日までに予約を入れて下さった方には、本日商品を発送をさせて頂きました。また、30日(日)にタワーレコード渋谷店がリニューアルオープンになります。
それを記念し、タワーレコード渋谷店のみ先行発売を行っております。
お近くの方は是非覗いてみて下さい。さて、これまでCAFUAが収録した福島弘和作品は20曲弱。
Vol.1としての選曲をと福島先生と練った結果、以下の選曲と曲順になりました。
「Vol.1」と銘打っていますので、第2弾も予定しております。1. 祝典序曲「祈りは時の流れに輝く」
2. 交響的詩曲「走れメロス」
3. アトラス ~夢への地図~
4. ラッキードラゴン ~第五福竜丸の記憶~
5. 道祖神の詩
6. ビジテリアン大祭
7. チュプカムイ
8. 狂詩曲「祭り」~津軽の鼓動
9. アイヌ民謡「イヨマンテ」の主題による変奏曲
10. クラムボンはわらつたよ福島作品ファンの方はもちろん、コンクールや演奏会で聴いたことあるけどじっくり聴いてみたい、という方に手に取って頂きたいアルバムです。
個人的には安定感のあるサウンド、曲全体における緩急、心を掴む少し切ないメロディーが福島作品の特徴と感じています。聴くごとに深みが増す作品たちばかりです。すべてが良い演奏ですが、特にオススメの作品をご紹介!
まずは「ビジテリアン大祭」。第13回響宴の委嘱作品で柏市立酒井根中学校吹奏楽部が演奏。その後のスプリングコンサートでも演奏され、柏市立酒井根中学校のアルバム「Farewell」には収録されていない未リリース作品です。
抜群に上手く、前後にすごいバンドがいても聴き劣りは一切しません。実力の高さを伺える、さすが全国トップバンドの演奏。そして東海大学付属第四高等学校吹奏楽部演奏の「アイヌ民謡『イヨマンテ』の主題による変奏曲」。こちらはもともと別の団体のバージョンを入れる予定でしたが、福島先生たってのご希望で東海大四高演奏バージョンになりました。本場とも言える北海道の雄大さがよく表れています。冒頭のホルンのバランスが絶妙で、すぐに引き込まれます。
最後に、副題の「走れメロス」。
CAFUAセレクション2007で収録し、CAFUAセレクションシリーズで扱っている楽譜の中でも人気の作品です。
細かいニュアンスまで再現された航空自衛隊西部航空音楽隊の演奏は見事!インパクトのある音楽の流れとストーリー性があるのも人気の秘密でしょうか。
収録したCAFUAセレクション2007の副題は「メトロプレックス」ですが、候補には「走れメロス」もありました。今考えると「メトロプレックス」で良かったと勝手に思っています。実は大変恐縮ながら、最初に企画が立ち上がったのが約2年前。
長い時間を掛けましたが、ようやく世に出せることを本当に嬉しく思っています。
(ここだけの話、先に他社様で作品集がリリースされた時は青くなったのを覚えています…)今回は文字だらけになってしまいましたが、次回は写真も交えてブックレットについてご紹介します!
制作部A&R 奥野清美
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アンサンブル紹介リレー・その32
こんにちは。明日は秋分の日ですね。
本日ご紹介するのは、こちらの作品です。
CEM-034
ブリージング・ダイアリ / 柳田孝義(金管5重奏)
定価5,040円(税込)“Breathing Diary”=風の日記帳、というタイトルにちなみ、一週間をイメージして7つの作品で構成されています。各作品に標題は付けられていませんが、速度等の標語で見比べますと、順に
1. Vivace
2. Adagio un poco con moto
3. Lento
4. Vivace
5. Larghetto
6. Lento ma non troppo
7. Presto-Andantino
となっており、一週間のうちに色々な日があるように、様々な表情の作品からなっています。特徴は、クロマティックな音遣い・短い音符が多いこと・エッジィなリズム…などが挙げられます。日本現代音楽協会主催の「現代の音楽展 ‘94」で初演されており(演奏は上野の森ブラス)、ハーモニーも現代を感じられる響きが多く使われています。
また、記譜上トランペットは1st・2ndともin Cで書かれています。Bb管で読み変えて演奏することも可能ですが、もしC管の楽器をお持ちであれば、C管を使用した方が作曲者のイメージした軽やかな音色により近付けるでしょう。個人的な話ではありますが、金管5重奏や木管5重奏などといった、異種楽器で構成するアンサンブルが私はとても好きです。同族楽器でつくる、均質でなじみの良い音の響きも素敵ですが、異種楽器のアンサンブルでは互いに異なる音色の、線と線で音楽の世界をつくりだしていく感じがなんともいえず楽しい感じがします。
この作品でも、響きの異なる楽器で一つの新しい響きを作っていく楽しさを、多くの方に味わって頂けたら幸いです。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その31
こんにちは。今日は晴れて日光が降り注いでいますが、なんとなく夏とは違う空気になったと感じられる茅ヶ崎から、お届けします。
本日ご紹介するのは、こちらの作品です。
CEM-029
巡礼歌 / 松下倫士(木管8重奏)
定価4,410円(税込)フルート、2本のBbクラリネット、バスクラリネット、ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスからなる8重奏曲です。
今回も、タイトルと作品の背景について少しご紹介していきたいと思います。タイトル「巡礼歌」
ここでいう「巡礼」とは、四国に88ヶ所ある弘法大師ゆかりの霊場を巡拝することを指しています。「四国遍路」とも呼ばれるものです。
「(お)遍路」は、もとは仏僧の修業として行われていましたが、江戸時代ごろからは庶民にも浸透していきました。楽曲の題材となった人形浄瑠璃「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)」も、江戸時代の阿波は四国の徳島、物語の舞台は大阪となっています。背景・ストーリー
物語の登場人物は、父・母・娘の3人。親夫婦は、くにで仕えた主君の名刀が何者かに盗まれてしまったために、娘をその祖母に預けて詮議のため大阪に潜伏していました。時がたったある日、夫婦の住居に巡礼の若い女が訪れます。巡礼者には托鉢・寄進を行う(「おもてなし」などともいう)慣習があり、母は巡礼の女に食物などを与えました。ところが、話をしていくうちに、巡礼の女はその幼き日に夫婦がくにに置いてきた実の娘だということを母親は悟ったのです。娘は長じて、実の両親を何とか探し出して会いたいという思いから、たった一人で旅を続けてきたのでした。
「私がお前の母だよ、」と今すぐに言えたら…しかし、大阪では盗賊として住みつき、近頃は同志達が次々に捕まっていて詮議も潮時という折に、親子と分かれば娘にも危害が及ぶかもしれない。そのような思いから、一旦は事実を告げずに金子だけ持たせて送りだしました。いや!「いま別れてはもう二度と会えないに違いない」と思った母親は、一度は送りだした娘を追って、自分も家を飛び出していくのでした。しかし娘はその後、母親ではなく父親に偶然出会い、悪漢につかまっているところを助けられたのですが、父親はその女が(実の娘とは知らぬままに)金を持っていると知って無理やり借りようとしたあげくに誤って女を殺してしまいました。そこに母親が現れ、死なせてしまった女が夫婦の実の娘だったことが明らかになる…という、悲劇になっています。
もとの話の説明が長くなってしまいましたが、娘が「両親に会いたい一心で一人で旅をしているが、一人者は宿に泊めてもらえず、野や道端に寝たり、ひとの家の軒先で寝ては叩いて追い払われたり…」というのを聞いて、母親はどんな思いだっただろうか、父の心は、娘の心は、と思いを巡らせていくと音楽の表現も変わるでしょう。
楽譜上には、要所に楽想標語が設定されているので、それが場面転換の手掛かりになります。パワーのある楽器編成、ドラマティックな音楽作品となっておりますので、ぜひそれらの力を最大限に活かして演奏して頂ければと思います。
第33回全日本アンサンブルコンテストでは、東京都立小山台高等学校吹奏楽部が演奏して、金賞を受賞しています。その演奏は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0154
第33回全日本アンサンブルコンテスト(中学・高校編)
定価4,200円(税込)アンサンブルフェア実施店舗では試聴CDもご用意しておりますので、お近くの方は是非お立ち寄りください。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その30
おはようございます。最近の天気は変わりやすくて、秋だからってそんなに? というくらい秋らしいですね。
本日はこちらの作品をご紹介します。
CEM-011
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番(サクソフォーン4重奏)
J.S.バッハ / arr. 北方寛丈
定価5,460円(税込)オリジナルはただ一丁のヴァイオリンで演奏される曲を、作・編曲家の北方氏(現在は喜多形の名前で活動)がサクソフォーン4重奏にアレンジしたものです。
プレリュード、ルール、ガヴォット、メヌエット、ブレー、ジーグ全6曲からなります。
オリジナルはもとより、様々にアレンジされたものが存在しているので、詳しくご存じではない方もどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。6曲のうちプレリュード、ガヴォット、ジーグは、ラフマニノフのアレンジによるピアノ版もとても有名です。ある曲はバロックのスタイルに沿って、またある曲は北方氏のセンスにより大胆なアレンジが施されていますが、全体を通してバッハの音楽への敬意が根底にあること、サクソフォンアンサンブルとの相性の良さへの確信(それが事実ということも、演奏をきけばすぐにお分かり頂けると思います)などが感じられます。
作品の内容に関する詳細な解説は、商品詳細ページに掲載しておりますのでぜひご覧になってみて下さい。
北方寛丈のアレンジによる『無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番』(サクソフォーン4重奏)の演奏は、こちらのCDに収められています。
CACG-0108
レシテーション・ブック / 雲井雅人&サックス四重奏団
定価2,800円(税込)「雲カル」の演奏を堪能できる1枚です。是非あわせてお楽しみください。
楽譜事業部 高橋
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福島弘和作品集の予約を開始致しました
今年のコンクールでもあちこちで作品を耳にした人気作曲家・福島弘和。
これまでCAFUAで収録した福島作品を集めたCD「福島弘和作品集」が発売になります。
「福島弘和作品集Vol.1 ~交響的詩曲「走れメロス」~」
演奏:土気シビックウインドオーケストラ、龍谷大学吹奏楽部 他
定価2,500円(税込) CACG-0185全10曲をさまざまな団体が演奏。安定感のある響きと内面性豊かなメロディー。メロディーだけではなく、“2ndや3rdも演奏していて楽しい作品を目指している”と語る福島の作品は、演奏家出身であるからこそ出来るものでもあります。
発売は10月10日です。CAFUAのwebサイトでは10月3日に先行発売致します。
是非ご注目下さい。
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アンサンブル紹介リレー・その29
こんにちは。今日は、Ca社長の誕生日をスタッフで祝いました。
そんな日にご紹介するのは、こちらの作品です。
CEM-026
a priori / 天野正道(フルート8重奏)
定価4,620円(税込)このオクテットの編成は“ピッコロ1、フルート4、アルトフルート(in G)2、バスフルート1”となっておりますが、3rdフルートにウッドブロック・ウィンドチャイム・トライアングルの持ち替え、4thフルートにヴィブラフォンの持ち替えがあります。
持ち替えといっても打楽器がかなりエキサイティングに活躍しているこの曲…ことヴィブラフォンに関しては、フルートの片手間にできるレベルではない、と作曲者の天野氏も話しています。
タイトルの「a priori(アプリオリ)」は、18世紀ドイツの哲学者エマニュエル・カントらが用いた概念で、「経験的認識に先立つ、先天的・自明的な認識や概念」を指す言葉です。
法学用語として用いられることもあり、その際は「自明」ないし「所与のもの」と同じように「特に論証や立証なくして明らかな(明らかであるとして扱ってよい)事項」などのような意味で使われます(対語は「アポステリオリ」)。このように哲学的な概念を、楽曲のタイトルにした作曲者の意図はどのようなものだったか…?
なかなか、明確な答えにたどり着ける問いではなく、問いかけながら演奏することに意味があるのではないかと思いますが、少なくとも演奏者自身が「こうじゃないかな???」と思えるところまでは持っていかないと、聴衆にはますます分からないままに伝わってしまいます。持ち替えを含めた演奏技術もそうですが、解釈も一筋縄ではいかない作品です。しかし、楽しみながらも音楽に真剣に向かい合っている方には、奥深く魅力的な作品であることでしょう。
前回ご紹介した「ソナチネ」同様、
ソロ(ピッコロにも長~いソロがあります)、コンビネーション、シンクロ、ハーモニー等がとても重要で、大切にすれば必ずその部分が生きてきます。全体から細かいところまで、丁寧に演奏して頂ければ、と思います。
天野正道作曲のフルート8重奏「a priori」はこちらのCDに収録されています。
CACG-0135
第32回全日本アンサンブルコンテスト (中学・高校編)
定価4,200円(税込)東京都杉並高等学校吹奏楽部による、堂々たる演奏です。是非あわせてお楽しみください。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その28
こんにちは。昨夜、神奈川などでは強い雷雨がありました。皆様の身の回りでは、停電や交通機関の乱れなどのトラブルはありませんでしたでしょうか。
本日ご紹介するのは、こちらの作品です。
CEM-014
ソナチネ / 天野正道(フルート8重奏)
定価4,620円(税込)こちらの作品では、C管のフルートおよびピッコロのほかに
アルトフルートin G(2本)
バスフルート(1本)
上記のフルート属を使用しています。
一般的な吹奏楽団でこれらの特殊管が揃うことはなかなかないかもしれませんが、フルートアンサンブル、フルートオーケストラとして活動されている方に、ぜひ知って頂きたい作品です。3つの楽章で構成されておりますが、演奏時間は通して5分程度と取り組みやすく、コンテストなどでも演奏しやすいボリューム感となっております。
また、大編成のフルート合奏に比べ、パートを8つにまで絞り込んだアンサンブルでは、個々の楽器やパートの存在感がやや強くなりクリアな響きを聴かせられることもこの編成の特徴です。「ソナチネ」というタイトルは、『「古典派の時代からあるソナタ形式、またそれを簡略化したものを第1楽章に持つ作品のスタイル」を受け継ぎつつ、近・現代フランスの作曲家たちが新たに見出したエスプリを持ち合わせる作品の様式』を意図してつけられています。
作曲者の天野氏自身も、より高いレベルでの演奏をする為に作品の構造を理解してもらいたいと語っているところであり、ここはひとつ気合を入れて、アナリーゼをしてみて頂きたいと思います。第1楽章は前述のやや簡略化されたソナタ形式、技巧的なソロとハーモニーの応答からなる短い第2楽章と、第1楽章のモチーフを一部に用いた第3楽章・ロンドの、3つの楽章からなるこの作品、
ソロ、コンビネーション、シンクロ、ハーモニー…等々
大切にしたいことは沢山あります。是非、「これを大切に表現しよう!」と思うことを定め、聴衆にもそれが伝わるように演奏してみて頂きたいと思います。天野正道のフルート8重奏「ソナチネ」は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0121
第31回全日本アンサンブルコンテスト(中学・高校編)
定価4,200円(税込)2008年3月に行われた大会の録音です。あわせてお楽しみいただければ幸いです。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その27
こんにちは。朝夕は秋、日中は真夏な日々が続いておりますが、みなさま如何お過ごしでしょうか。一部ではインフルエンザが流行っているという話も聞きます(この高温多湿な時期に!)ので、どうぞ体調にはお気をつけ下さい。
本日ご紹介するのは、こちらの作品です。
CEM-033
エオリアの妖精 / 柳田孝義(フルート3重奏)
定価5,250円(税込)今年、新作のフルート4重奏「秋のエオリア」も発売となった、柳田氏によるフルート3重奏です。1分程度から長いものでも3分ほどまでの、小さなアンサンブルを10曲集めた曲集になっています。
「フルートは、自分が最も好きな楽器の一つ」と語る柳田氏。「エオリアの妖精」は、『アンサンブル紹介リレー・その4 「秋のエオリア」』(8月4日掲載)の記事でもご紹介した、エオリア旋法をはじめとする教会旋法から生まれるメロディーや、ハーモニーを用いて作曲されています。
「エオリアの妖精」では、フルートが得意とする表現の中から「素朴」の表情を特に印象的に描いているように思います。なんとなく、愛情をこめて「笛」と呼びたくなるような、素朴なフルートのキャラクターです。
コンテストや演奏会にはもちろんのこと、小さな作品をたくさん集めた形態になっておりますので、普段の練習にアンサンブルのトレーニングとして使って頂くのにも適しています。臨時記号もありますが、丁寧に譜読みをしていけば大丈夫です。
作曲者の柳田氏が作品に寄せる思いには、「アンサンブルの楽しさを伝えたい、知ってもらいたい」というものがあります。
気負い過ぎず素直な気持ちでアンサンブルの響きを楽しみ、「この曲はどういう曲なんだろう?」と、考えながら取り組んで頂けると良いのではないかと思います。次回もフルートアンサンブルをご紹介していきます。どうぞお楽しみに。
楽譜事業部 高橋
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CAFUAアンサンブルフェア2012実施のお知らせ
現在、全国の楽器店にて、
CAFUAアンサンブルフェア2012を実施しております!店舗では楽譜を手にとって見比べながらお選びいただけるのはもちろんのこと、
アンサンブル楽曲を多数収録したCDを取り揃えております。CDとしてリリースされていない楽曲の参考視聴音源もご用意し、出版楽譜のカタログもお持ち帰りいただけるようご用意しておりますので、お近くの方はぜひお立ち寄り下さいませ。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その26
こんにちは。昨日9月9日は重陽節、菊の節句でした。
菊を飾って鑑賞したり、菊酒を召し上がったりした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本日は、レンタルのアンサンブル楽譜をご紹介します。
綴れ織 for Flute Trio / 小長谷宗一(フルート3重奏)
レンタル価格 10,500円(税込)
※1年間のレンタル料金になります「綴れ織」を、欧文題では“Tapestry”としています。
「綴れ織」そのものについて、簡単にご紹介いたしましょう。綴れ織の起源はエジプトといわれており、紀元前15世紀の王墓から綴れ織の衣類などが見つかっているそうです。シルクロードを通して東洋にも伝わり、その間に、使用する糸も西方での毛糸から絹へと変わっていきました。日本に伝わったのは飛鳥時代といわれています。
綴れ織はたて糸に、色付きのよこ糸を通して織る平織りの変形で、横方向で色が変わるときに、よこ糸を折り返します。そのため、横方向の色の境目に「ハツリ」と呼ばれる穴が出来るのが特徴です。さらに、この穴が長く大きくなると、織地の強度が下がってしまうため、色を切り替える位置=模様を斜めのライン状にしていったことも、斜めのラインが多く見られる細かい模様、という綴れ織の特徴につながっています。日本の織物でいうと西陣織などに綴れ織の技法が生きているわけですが、よこ糸を先染めにして色柄模様、図柄などを織り出します。作り手の技術、センスなどによって精巧な図柄を描き出すことも可能で、ものによってはとても高級な工芸品・芸術品となってきます。
フルート3重奏「綴れ織」では、3本のフルートを用いて、綴れ織のもつ多彩な色柄模様、表情といったものの印象を表現しています。
フルートでこんな表現や、そんな表現も出来るのだなぁ…と、フルートという楽器の魅力も存分に味わわせてくれる作品です。フルート3重奏「綴れ織」は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0137
ヤマハ吹奏楽団 アンサンブル委嘱作品集
定価2,500円(税込)楽譜をレンタルして見て頂くと、録音を聴くだけでは分からない曲の構造などもみえてきます。まずは聴いてみていただければ、と思います!
楽譜事業部 高橋
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