Archive for the ‘アンサンブル紹介’ Category
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アンサンブル紹介リレー・その10
こんにちは。すこし間があいてしまいましたが、この企画も第10回、2ケタに突入しました。
本日はこちらの作品をご紹介します。
CEM-013
「テレプシコーレ舞曲集」より / M.プレトリウス、arr.樽屋雅徳(木管7重奏)
定価4,200円(税込)木管7重奏の構成楽器は、
『フルート(ピッコロ持ち替え)、オーボエ(イングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット、ホルン2本(2ndはトムトムに持ち替えあり)、バス―ン、ストリングベース』となっています。
音域は広く、音色も多彩で、7人という人数以上の広がりや面白さを味わわせてくれます。
しかも、自ら後進の指導にあたる樽屋氏の手により、中高生でも取り組みやすいアレンジが施されている、というのもポイント。作曲者のM.プレトリウスは、ルネサンスからバロック期に生きたドイツの作曲家でした。テレプシコーレ舞曲集に収められたのは、当時の世俗音楽です。当時の庶民的な人々はこのような音楽に親しんでいたのだろうか…宮廷や教会の音楽とはまた異なる、「ふつうの人々」に広く愛された素朴な音楽です。
ところで、タイトルにもある通り、「テレプシコーレ舞曲集」には沢山の、世俗の舞踏音楽が収められています。もともと、かしこまって聴く音楽でもなく、今、楽譜に書かれた音符をただ再生して音にして舞台の上だけに存在できる音楽でもなく、「ふつうの人が、聴いて、身体も動かして楽しんでいた」そういう音楽だったのではないでしょうか。
古典舞踏は、今のバレエなどのルーツとして生きています。アンサンブルのメンバーに、バレエを習っていたことのある人はいませんか? 身近に、バレエを習っている人はいませんか?
もしかしたら、音楽と舞踏の密接な関係を知る手掛かりがあるかもしれません!
その一端でも知ることが出来れば、アンサンブルもより生き生きとした表現が出来るようになるでしょう。樽屋雅徳編曲の木管7重奏『「テレプシコーレ舞曲集」より』は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0121
「第31回全日本アンサンブルコンテスト 中学・高校編」
(演奏:千葉県銚子市立銚子高等学校)
定価 4,200円(税込)ぜひチェックしてみて下さい。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その9
こんにちは。立秋を過ぎ、暦の上では秋を迎えました。「残暑お見舞い申し上げます。」
さて、本日ご紹介するのはこちらの作品です!
CEM-017
颯~Introduction and Fantasia~ / 挟間美帆(サクソフォン4重奏)
定価4,200円(税込)「颯」は一文字で「はやて」と読みます。
「颯」の字は「颯爽と」などの用法でよく使われていますね。
「はやて」という言葉は、「疾風」と書き表されることもあり、基本の意味は、多く寒冷前線に伴い「急に激しく吹く風」ということになっていますが…「颯爽」の「颯」ということで、この曲においては「さわやかに(そして少々素早く)吹き抜ける風」のイメージで考えてみましょう。
タイトルの”Introduction and Fantasia”の通り、曲は大きく二つのパートからなっています。
Introductionとなる短い序奏にはMisteriosoの指示があり、何か探しているような、どことなく荒涼とした風景のイメージが重なります。1分ほどで序奏から抜け出し、細かい音符を連ね重ねたフーガに突入しますが、まさにこのあたりから「風が巻き起こってくる」といった印象です。
16分音符ベースで細かい動きが続いて、テンポもアップ、変拍子、さらに次々と現れる臨時記号(しかも#系が多い)など、「速い」「難しい」というふうに見える要素が楽譜に並んでいます。
事実それなりの難しさもあるかもしれません。しかし…
ここではあえて、難しさを目立たせない演奏を目指してみてはいかがでしょうか。
練習を繰り返し、よく音を聴き込んでいくうちに、「風のうねりがスローモーションで見える」ような感覚にきっと辿り着きます。
4本の楽器が、4つの風になる。それぞれキャラクターは異なりますが、同じサクソフォンという楽器であり、ともに吹く風です。風が吹いて渡る中に、かけあいがあり、コンビネーションがあり、さらにコンビネーションの受け渡しがあります。風と風とは仲良しなのでしょうか。
この曲は、「音楽やアンサンブルを積極的に作りあえる、強い信頼に結ばれたチームに挑戦してもらいたい」、あるいは、
「この曲への取り組みを通して、技術の向上だけでなく仲間と一緒に音楽を作ることの楽しさや緊張感を知り、仲間同士の信頼関係を深めてもらえたら…」と、つい考えてしまいます。誰にでも親しみやすい、というタイプではないかもしれませんが、ぜひ「この曲を」と選んで下さる方に演奏して頂きたい作品です。きっとまた、音楽の深みに一歩近づくことが出来るでしょう。
「颯~Introduction and Fantasia~」は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0137
ヤマハ吹奏楽団 アンサンブル委嘱作品集
定価 2,500円(税込)併せてお楽しみいただければ、幸いです。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その8
引き続き、サクソフォーンアンサンブルのご紹介です。
本日はこちら、「Sparking!」です。
CEM-016
「Sparking!」/ 石毛里佳(サクソフォン四重奏)
4,410 円(税込)冒頭からインパクトがあり、スピード感のある、めまぐるしい石毛さんらしい作品。
“アンサンブルコンテストを意識した”という楽曲で、キャッチーで緩急があり聴いていて飽きません。
インパクトだけでなく美しいメロディーにそれに加わるハーモニー、また、冒頭のフレーズを伴奏に充てての新たなメロディー、とアイディアの多さに確立された作風はさすがの一言。石毛さん自身もサックスを演奏されることが影響しているのか、私は石毛さんのサックス作品はサックスらしさが出ていて好きです。
(「muta in concerto」や「down down down」等)演奏だけでなく聴いていても楽しい作品なので、是非聴いてみて下さい。
こちらのCDに収録されています。
CACG-0137
「ヤマハ吹奏楽団 アンサンブル委嘱作品集」/ ヤマハ吹奏楽団
定価 2,500円(税込)制作部 A&R 奥野
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アンサンブル紹介リレー・その7
こんにちは、楽譜事業部の高橋です。
今週はサクソフォンアンサンブルを集中的にご紹介しております。
本日はこちらの作品!
CEM-027
「三つの富山県民謡」/ 秋 透(サクソフォーン四重奏)
5,250円(税込)三つの富山県民謡には、
「おわら節」「こきりこ節」「麦屋節」が取り上げられています。第1楽章:「おわら節」
おわら節には現在、ある決まったメロディーに対し3000以上の歌詞があるということで、おわら節の歌詞といえばこれ!とご紹介することは難しいのですが、字脚は「7,7,7,5」の26文字からなり(甚句形式というそうです)、最後の5文字の前に「オワラ」を入れる、という基本ルールがあります。
この楽曲では、秋氏の手により民謡のメロディーが当世風に、またサクソフォンアンサンブルで映えるようにアレンジされています。アレンジ後のサウンドを一言で表すと…「繊細・美」(楽譜担当の個人的感想です)。
なにかひらひらとしたものが舞うさま、なにかがきらきらと光るさま、農耕作業を思わせるリズムから、きわめて日本的な山間の農村や、里山の風景を思わせます。第2楽章:「こきりこ節」
「こきりこの竹は七寸五分じゃ」と、こきりこ節の歌詞にも歌われる「こきりこ」は、歌詞にある通り七寸五分(約23cm)ほどの竹製の打楽器で、一組二本のものを両手に一本ずつ持って打ち鳴らします。108枚のひのきの板をつづった「ささら」という楽器は、見た目も音も特徴的で、楽器として演奏する以外にも「108枚のひのき板で煩悩を払う」といって、厄除けに床の間に飾られることもあるようです。音を聴いての印象は、「哀愁ただよう」そして「子守唄のよう」。
なんとはなしに物悲しく、語りかけるようなメロディとハーモニーが印象的で、そのなかにある少しコミカルなリズムが面白く、フレーズの終わりの「ででれこでん」という囃子言葉も、つい口ずさんでしまいそうです。第3楽章:「麦屋節」
麦屋節は富山県の五箇山に伝わる代表的な民謡で、歌いだしが「麦や菜種は…」だったことから、「麦や(麦屋)節」と呼ばれるようになりました。五箇山は平家の隠れ里ともいわれ、一時は栄盛を極めた平家の、その後の悲しい運命を唄に託しうたい踊ったものとされています。哀調ある歌詞と速く軽快なテンポ、踊りは勇壮で力と活気に満ちており、それらの対比と調和が麦屋節固有の心地よい緊張感を生み出しています。アンサンブルでも、速くリズミカルな部分と中間部に落ち着いたメロディアスな部分を設け、聴き手を飽きさせない作りとなっています。
全体を通して言えることは、サクソフォンアンサンブルと民謡の相性の良さです。
意外性も、実際に音にしてみてのコンビネーションの良さも非常に素晴らしく、また音楽に明確なキャラクターがあるため、必ずや聴衆の注意をひきます。秋透氏編曲のサクソフォン四重奏「三つの富山県民謡」は、こちらのCDに収録されています。
CACG-0127
むかしの歌~Chanson d’Autrefois / 雲井雅人サックス四重奏団
2,800円(税込)ファンからは親しみをこめて「雲カル」と呼ばれるサックス四重奏団の、愛奏曲集となっております。ぜひ併せてお楽しみください。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その6
昨日までアンサンブルの新刊を1曲ずつ紹介してきました。
今回からのアンサンブル紹介リレーは、これまでに出版されたオススメ楽譜のご紹介をさせて頂きます。まずはこちら。
サクソフォーン四重奏「風の回廊」です。
CEM-032
「風の回廊」/ 柳田孝義(サクソフォーン四重奏)
4,620 円(税込)CAFUAでは様々な編成のアンサンブル作品を扱っている柳田孝義氏の作品。
その中でもサクソフォーンのこの作品は、タイトルから音楽のイメージがしやすい楽曲です。「風の回廊」、まさに様々な風が一つ一つ、時には混ざりながら風通しの良い道をすり抜けていくような、そんな作品。
6楽章の組曲で、1楽章ごとに使用しているモチーフがあり、終始そのモチーフに従って流れていきます。また、サックス4重奏曲と言えば、4本の音の響きを聴かせて重厚感を感じられる作品が多いですが、
この「風の回廊」はソロで動くフレーズが多いため、新鮮で新しいサックス4重奏曲と言えます。
約12分の組曲ですので、楽章を組み合わせてコンサートで演奏するも良し、楽章を選んでコンテストで演奏するも良し。
(個人的にはコンテストでやるなら、1楽章+6楽章の抜粋か、2楽章+5楽章+6楽章の抜粋が聴き映えするかと思います)先ほどソロが多いと記載しましたが変拍子も多いので、難易度の高い作品を探しています!という方は是非挑戦してみて下さい。
達成感のある、やればやるほど味のある作品です。制作部 A&R 奥野
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アンサンブル紹介リレー・その5
5回目の本日、ご紹介するのはこちら☆
CEM-045
「サクソフォン四重奏曲より第1楽章 “Footsteps”」/ 名田綾子(サクソフォン4重奏)
3,990円(税込)兵庫県出身、東京藝術大学の学部・大学院卒業の若手作曲家、名田綾子さんによるサクソフォン・カルテットです。「~より第1楽章」とありますが、もとは3楽章からなる曲で、今回は第1楽章のみ、いち早くCAFUAユーザーのお客様にご紹介することになりました。
ちなみに、第2楽章は”Inside”、第3楽章は”Chatterbox”とそれぞれ名前があり、名田さんご自身で運営されているwebショップ“M’s music note”で入手することが可能です。それぞれ印象的な名前が付いていますが、特に今回CAFUAでご紹介する”Footsteps”は、委嘱主である若手音楽家たち…Saxophone Quartet HOPEの4人と、楽曲に出会う全ての人々に向けて、『一歩一歩力強く踏み出す人の歩み』を表現しています。
ここで、簡単にではありますが、委嘱主のSaxophone Quartet HOPEさんについてご紹介したいと思います。
このアンサンブルの”HOPE”は、「ホープ」ではなく「ホップ」と読むそうで、
それというのも、アンサンブルがデビューした日が10月28日で、その日の誕生花がホップだったから、ということのようです。
ホップというのはビールの原料の一つで、チェコなどで多く生産され、日本では北海道などに自生している多年生の植物ですが、その花言葉は「希望」。
植物のホップは英語でhopと書きますが、アンサンブルの名前にするにあたり『沢山の希望をもって活動したい』との思いから、読みはホップ、綴りはHOPEと命名したようです。
メンバーは、大阪音楽大学などの出身で、同年の男女4名で構成されています。楽章につけられた”Footsteps”という名前は、曲のイメージであると同時に楽曲の中にも明確に織り込まれています。曲の中に「足音」を見つけられたら、楽曲への親しみもぐっと深まるのではないでしょうか。その他の部分も、記憶に残るフレーズなど、聴いていて楽しいアンサンブルとなっています。
拍感がトリッキーになっている箇所もありますので、気になる部分は全員でスコアを確認してみると良いと思います。
Saxophone Quartet HOPEさんの演奏です
http://www.youtube.com/watch?v=yS-4SfmQUJI
ぜひご覧ください!
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アンサンブル紹介リレー・その4
本日は、柳田孝義作曲のフルート四重奏曲、「秋のエオリア」をご紹介します!
CEM-044
「秋のエオリア」/ 柳田孝義(フルート4重奏)
5,250円(税込)エオリアって何だろう…?と思われた方、いらっしゃいませんか?
作曲者の柳田氏は、ここでは教会旋法のエオリアを主に意図してこの言葉を使っています。現在、音楽では長調と短調という2種類の音階がとても多く使われていますが、音階の種類はこの2種類だけではありません。数ある音階の中に、教会旋法(「旋法」は「モード」ともいいます)があります。
教会旋法は、7つの音からなる全音階の上に展開されます。ピアノの白鍵を思い浮かべて下さい。ドから始まるのが長調の音階、ラから始まるのが短調の音階(自然短音階)ですね。
では他の音から始まる音階はあるのか。あります。名前も付いていますので、ご紹介しましょう。レから始まる音階:ドリア旋法
ミから:フリギア旋法
ファから:リディア旋法
ソから:ミクソリディア旋法
ラから:エオリア旋法
シから:ロクリア旋法
ドから:イオニア旋法ラから始まるエオリア旋法、ドから始まるイオニア旋法は、現在の長音階、短音階のもとになったものです。
ファから始まるリディア旋法の「リディア」という単語、見覚えありませんか?
同じく柳田氏作曲のクラリネット4重奏、「リディアの夢」(CEM-035)のタイトルにもなっています。また、「ミの音階」「フリージャ旋法」とも呼ばれるフリギア旋法は、フラメンコの音楽に用いられており、何度も弾いてみるだけでだんだんフラメンコな気分になってきます。
これは面白いのでぜひお試しを。長調・短調に比べると使用頻度が少なく、耳にする機会もそれほど多くない教会旋法ですが、欧州の伝統音楽や伝承曲には多く聴かれ、レスピーギの作る楽曲にもかなりの頻度で用いられています。グレゴリオ聖歌集のCDなどは、教会旋法で書かれた音楽の結晶です。
聴いた感じでは、ふしの途中もそうですが、終止に最も強くその特徴があらわれます。
いつも聴いているのとは何かが違う、不思議な世界…浮遊感とでもいうべき、独特の雰囲気を醸し出します。突然ですが(そして長くなってきましたが)、
あなたの思う「フルートという楽器のキャラクター」は、どのようなものでしょうか?日本古来の横笛である「龍笛(りゅうてき)」には、天と地の間にすむ龍のイメージが重ねられてきました。天と地の間に「浮遊している」のです。
同じ横笛のフルートにとっても、このような浮遊感を表現することは、比較的得意な分野と考えられるのではないでしょうか。なじみの少ない響きに戸惑うのではなく、宙を舞いあそぶような気持ちで、アンサンブルを楽しんでいただけたら、と思います。
次回はCEM-045 サクソフォン四重奏曲より第1楽章 ”Footsteps” / 名田綾子(サクソフォン4重奏)をご紹介します。お楽しみに!
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その3
3回目の本日、ご紹介するのはこちらの楽曲♪
CEM-043
「悲歌」能~道成寺の物語によるバラード(木管8重奏)
4,410円(税込)能楽のほか、人形浄瑠璃、歌舞伎などでもよく知られる、道成寺にまつわる悲恋の物語については商品詳細ページでご紹介しておりますので、こちらでは別の話題を取り上げたいと思います。
木管アンサンブルを演奏する際に少し気になるポイントは、『音の線が細くなりやすい…』ということではないでしょうか。それが木管アンサンブルの特徴であり個性ではありますが、舞台上でなんとなく弱く見えてしまうのではないかというのは、少々気がかりなものです。
この作品、『「悲歌」能~道成寺の物語によるバラード』は、2本のフルート(1stにピッコロ持ち替えあり)と2本のクラリネットにサクソフォン4重奏(ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのサクソフォン各1本)を合体させています。これにより、木管アンサンブルらしい繊細さを生かしつつ、よりパワフルで豊かな響きを実現しました。ダイナミックレンジも拡大し、より表情豊かでドラマティックな表現が可能です。
第35回全日本アンサンブルコンテスト全国大会では金賞を受賞し、CDにも収録されています。
CACG-0188 第35回全日本アンサンブルコンテスト 中学・高校編
演奏:小平市立小平第六中学校また、前作「巡礼歌」(CEM-029 木管8重奏)も、第33回全日本アンサンブルコンテスト全国大会で演奏されました。
CACG-0154 第33回全日本アンサンブルコンテスト 中学・高校編
演奏:東京都立小山台高等学校8つの楽器で描き出す「和」の世界…美しい、けれど悲しく、ときにおどろおどろしく恐ろしく、さまざまな表情を見せる『「悲歌」能~道成寺物語によるバラード』。
ぜひ、お客様ご自身の耳で、確かめてみて下さい。次回は、CEM-044「秋のエオリア」/ 柳田孝義(フルート四重奏)をご紹介します。お楽しみに。
楽譜事業部 高橋
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アンサンブル紹介リレー・その2
お待たせしました! 本日8月1日(水)より、2012年アンサンブル新譜5曲が発売になりました!
昨日7月31日よりスタートいたしました、アンサンブル楽譜紹介企画『アンサンブル紹介リレー』第2回は、こちらの作品をご紹介します♪
CEM-042
瞬過終倒 / 石毛里佳(金管8重奏)
4,620円(税込)CAFUA Music Libraryでは他に、サックス4重奏の「Sparking!」や、クラリネットアンサンブルの「ねがい」(5重奏版と8重奏版がある)に加え、レンタルの吹奏楽曲も多数ご紹介させて頂いている石毛里佳さんの最新作です。
ユーフォニアムを2本使っているところも、金管8重奏として少し特徴的ではないでしょうか。線的な音から、やや「空間を埋めていく音」にシフトした響きになります。
「瞬過終倒(しゅんかしゅうとう)」というネーミング、文字で読んでびっくりされた方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか。私(楽譜担当)がこの曲を初めて聴いたのは、今年の3月、アンサンブルコンテストの全国大会の会場の録音編集現場でした。
プログラムを見る時間がなかなかとれず、アナウンスと演奏している音だけを聞いてすっかり「春夏秋冬」だと思い込んでいました。「たった5分で四季を表現するなんて、大変だ!」とも…実際には、季節ではなかったわけですが(笑)。こちらの楽曲は、CACG-0189 第35回全日本アンサンブルコンテスト(大学・職場一般編)に収録されております。実際に聴くとお分かり頂けると思うのですが、第1音から「金管アンサンブル!」を明確に主張した、インパクトのあるオープニングは舞台にとてもよく映えます。
作曲者自身も、「今まであまりしたことのない音づくりを試みた」と語っておりますので、多くの方に聴いて、そして演奏して頂ければ…と思います。次回はCEM-043「悲歌」能~道成寺の物語によるバラード / 松下倫士(木管8重奏)をご紹介します。お楽しみに!
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アンサンブル紹介リレー・その1
いよいよ8月1日(水)より発売となるアンサンブル新譜について、スペースの都合などにより商品詳細ページには掲載しきれなかった、楽曲に関するエピソードをご紹介していきたいと思います。
はじめとなる本日、ご紹介するのはコチラ♪
CEM-041
虹の戦士 / 加藤大輝(打楽器3重奏)
3,990円(税込)2011年の『水の記憶』(打楽器4重奏)に続き、今年もCAFUA Music Libraryで加藤大輝さんの作品をご紹介させて頂くことになりました。
かたや『水の記憶』が、「なるべくスクールバンドにある楽器を使い、」「なおかつやりがいのある曲を」というオーダーで作曲されたのに対し、今回の『虹の戦士』では、「委嘱団体が所有していた楽器をフル活用して」作曲がされており、使用楽器の観点からすれば対照的な作品となっています。
『虹の戦士』というタイトルは、同名の伝承、小説なども存在しますが、この曲においては作曲者自身が0から考えたものです。
ストーリー性をもたせて作ったけれどあえてそれを公表しないのは、
「演奏者自身の想像力をはたらかせて、曲のイメージを作っていって欲しい」
という、自ら後進の指導にもあたっている作曲者の思いがあってのことでした。音楽に正解がなければ不正解もない。ただ人の意見に従うのではなく、自ら感じ、考え、積極的に音楽の世界を作ることに関わっていって欲しい。
そのような願いが込められています。
次回はCEM-042 瞬過終倒 / 石毛里佳(金管8重奏)をご紹介します。
どうぞお楽しみに。
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